しみじみ・ほのぼの☆
& 気軽に楽しむ映画
かげろう (2003年 フランス)
監督・脚本:アンドレ・テシネ
出演:エマニュエル・ベアール、ギャスパー・ウリエル
■フランスの巨匠によるラブ・ロマンス。
戦乱のパリから逃れ、楽園のような森の中に身を隠した未亡人が、
年下の不思議な青年と恋に落ちる姿を綴っています。
未亡人という立場と、だんだんと開かれていく心の微妙な感じが
伝わってきます。そして、青年イヴァンは野性的だけど、
線が細くて透明感があって素敵でした。
最後の展開が「これまた!」って感じで、私は好き☆
ラスト
サムライ (2003年 アメリカ)
監督・脚本:エドワード・ズウィック
出演:トム・クルーズ、渡辺謙、真田広之、小雪
■アメリカがこんな映画を作るとは思いませんでした。
日本の「武士道」の精神の崇高さというか、そういうものや
矛盾、理不尽さなどをとっても理解して表現してる気がしました。
最後、連射銃がマヌケな音でカラカラと回るシーンが何とも言えない。
ダイナミックですごい殺陣はさすがハリウッドだなぁって感じです。
トム・クルーズの背が低いせいも手伝ってか、
日本人俳優が全然存在負けしてなかったし、演技良かったぁ。
真田広之の助演が何気に光ってた!?
そして、サイレントサムライ福本清三もやっぱり良かったな☆
ファインディング・ニモ (2003年 アメリカ)
監督・脚本:アンドリュー・スタントン
声:アルバート・ブルックス、エレン・デジェネレス
■ピクサーのアニメでCG技術が凄かったです。
ほんとに海の中が広がってる気がしたもん。
ストーリーは単純だけど、それが良かったのもかもしれない。
素直に楽しめた。そして感動できた。
前作の「モンスターズ・インク」の時も思ったけれど、
ピクサーの描く人間は可愛くないのに、モンスターや魚は何で
あんなに可愛いんだろう・・。
ニモがとっても愛らしくて、抱きしめちゃいたいくらいでした。
名もなきアフリカの地で (2001年 ドイツ)
監督・脚本:カロリーヌ・リンク
出演:ユリアーネ・ケーラー、メラーブ・ニニッゼ、レア・クルカ
■アカデミー最優秀外国語映画賞の作品。
ナチスの迫害を逃れてアフリカで生活を始めたユダヤ人一家の話です。
現地の料理人オウアやケニアの子供たちに馴染んで
たくましく成長していく幼い女の子と、
残された祖父母の安否を気遣いながらも祖国を離れなければならなかった
両親の苦悩と・・。そしてアフリカの自然と文化。家族愛。
新しい視点から考えさせられるけど、とても感動的で爽やかな映画です。
少女レギーナを演じるレア・クルカが愛らしくてたまりません☆
ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 (2002年 アメリカ)
監督:カーリー・クーリー
出演:サンドラ・ブロック、エレン・バースティン、フィオヌーラ・フラナガン
■ベストセラー小説の映画化。
険悪な関係にある母と娘。行動的でユーモラスな母の友達。
母になる前の母のことを知り、お互いに理解していく。
前向きな生を描いた作品です。
最初はコメディタッチで笑いが止まらない。
でもやはり感動させられます。泣けます。
母と娘って何かすごい絆がある気がしました・・☆
WATARIDORI (2001年 フランス)
総監督:ジャック・ペラン
共同監督:ジャック・クルーゾ、ミッシェル・デバ
音楽監督:ブリュノ・クーレ
■フランスで記録的大ヒットとなったドキュメンタリー。
3年かけて世界20ヶ国をロケし、100種類以上の渡り鳥の
壮大な旅の 軌跡を追った映画です。
この映画のすごい所は、CGは一切使わず、スタッフが命がけで
渡り鳥たちを 追ってるとこです。鳥たちの視点から、空や海、
地球の姿を 見ることができます。
1時間40分の間、ひたすら鳥が出てきますが、ホントに感動します。
「鳥になれたらいいなぁ」なんてメルヘンチックな気持ちにはなりません。
鳥が数千キロもの空の道を間違えなく飛び続ける神秘さや、
自然と闘う困難、試練などが とにかく驚異です。 必見の作品です。
歓楽通り (2002年 フランス)
監督:パトリス・ルコント
出演:パトリック・ティムシット、レティシア・カスタ、ヴァンサン・エルバズ
■娼館、オリエンタル・パレスを舞台に始まるロマンス。
お客と娼婦との間に生まれたプティ=ルイは、娼館で育ち、
ひたすら娼婦の世話を焼きながら半生を費やしてきた男。
彼の夢は、「運命の女の人と出逢って、その人を一生かけて幸せにする」こと。
そんなプティ=ルイと娼婦マリオンのとってもとっても切ない愛の物語。
すごく美しくて哀しい、とはこういうことを言うんだと思う。
プティ=ルイの様に愛せる人ってホントにいるのかな。
彼のように愛すのと、彼女のように愛されるのと・・・?。映像も素敵です。
壬生義士伝 (2002年 日本)
監督:滝田洋二郎
原作:浅田次郎
出演:中井貴一、佐藤浩市、三宅裕司、中谷美紀
■感動して、泣けます。カッコよすぎです、武士。(ミーハーな言い方だけど、でもほんと)
新選組の吉村貫一郎と斉藤一との人間劇を中心とした幕末ものです。
新選組ファンの私にはたまりませんね。中井貴一の雰囲気がとても良いです。
南部訛りもうつってしまいそう・・。信念をもって剣を振るう武士は、
まぁ人を斬ってるわけですが、それでも素敵です。絶対そう思うはずです。
ただ、時代背景がわかっていないと、最初はちょっとわかりにくいかも。
冒頭は老いた斉藤一が出てきますが、すぐ昔の壬生の屯所に画面が変わります。
この時、新選組は伊藤甲子太郎を参謀として迎えた後です。
伊藤や藤堂が、近藤や土方と違う剣の流派であったことも知っていた方がいいですね。
スコルピオンの恋まじない (2001年 アメリカ)
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレン、ヘレン・ハント、シャーリズ・セロン、ダン・エイクロイド
■自称腕利き保険調査員がまんまと催眠術にかかって、・・・大変。
さすがウディ・アレンです。程よい笑いが気持ち良い。
「コンスタンチノープル、マダガスカル」と唱えるだけでラブラブになれたら、
それもまた素敵だなぁ。結末はまぁわかっちゃうだろうけど、お楽しみ☆
ウェルカム!ヘヴン (2001年 スペイン=フランス=イタリア合作)
監督・脚本:アグスティン・ディアス・ヤネス
出演:ペネロペ・クルス、ビクトリア・アブリル、ファニー・アルダン
ピーターパン2 ネバーランドの秘密 (2002年 アメリカ)
監督:ロビン・バッドドノバン・クック
声:ハリエット・オーウェン、ブレイン・ウィーバー、コーリー・バートン
■ウェンディの娘ジェーンが、ピーターパンとネバーランドの危機を
救います。やっぱりピーターパンは健在。
しかも、今回は映像にCGが多用されていたりで、驚きました。
ただ、ストーリー的には初代ピーターパンよりは物足りないかも。
かなりピーターパン好きでないと楽しめないかもしれないなぁ。
でもピーターパンが好きなら絶対楽しめます☆
夢と希望がいっぱい!ってことは間違いないんだから。
ハリーポッターと秘密の部屋 (2002年 アメリカ)
監督:クリス・コロンバス
出演:ダニエル・ラドクリフ、 ルバート・グリント、エマ・ワトソン
■ハリーポッターシリーズ。蛇と僕妖精が印象深い2作目です。
やっぱりファンタスティックで面白いし、テンポも良い。ちょっと良すぎ?
ただ1作目に比べると感動がちょっと落ちてしまったのは私だけかなぁ。
闘いの部分があまりに省略されてた気がします。
3作目のアズカバンは本で読んだらとっても面白いので次に期待ですね。
8人の女たち (2002年 フルランス)
監督・脚本:フランソワ・オゾン
出演:カトリーヌ・ドヌーブ、エマニュエル・ベアール、イザベル・ユペール
■雪で閉ざされた大邸宅で起きる殺人事件と、8人の女たち。
それぞれに秘密を持っていて、駆け引きの連続です。
面白いのはミュージカル調になっていること。大女優8人が各々いきなり歌いだし、
びっくりします。舞台は大邸宅の中だけなのに、ストーリーの急展開にも驚き。
私は結末は予想できませんでした。豪快に笑いながら楽しめます。
ディナーラッシュ (2001年 アメリカ)
監督:ボブ・ジラルディ
脚本:リック・ショーネシー、ブライアン・カラタ
出演:ダニー・アイエロ、エドアルド・バレリーニ、ヴィヴィアン・ウー、マイク・マッグローン
■NYに実在するイタリアン・レストランを舞台にした物語。
オーナー親子の世代交代劇を中心に、一夜の人間模様と陰謀の交錯の様子を描いています。
オープニングからカメラワークが面白い。途中はスピード感が絶妙。
そして、一夜の何時間かの出来事を、 飽きさせず テンポ良く描いていくのが凄かった。
ラストを予想できなかったのは私だけ?
スマートでお洒落な映画です。見てるとお腹もすきます。
まぼろし (2001年 フランス)
監督・脚本:フランソワ・オゾン
出演:シャーロット・ランプリング、ブリュノ・クレメール、ジャック・ノロ、アレクサンドラ・スチュワルト
■バカンスで愛していた夫を失った女性の心情を綴った静かな映画。
夫がもういないことがわかっていながらも、夫が見えてしまったり、話をしたり。
映画全体が彼女の心の中を映していたり、現実に戻ったりと、揺れ動いています。
ラストシーンがとっても綺麗で切なくて美しい。
甘い嘘 (1999年 フランス)
監督:マティアス・ルドゥー
脚本:ヴァレリー・ギニャボデ
出演:ジャン=ユーグ・アングラード、クロチルド・クロー、クリスティーヌ・ボワッソン
■愛し合っていたカップルが直面した謎の事件、愛への疑いを描いた官能ラブサスペンス。
なぜ官能的なのかと言うと、「覗き」などを取り入れているから。より妖しげで美しい感じに
なったのでは?「真実の愛は存在するか。」というテーマにしながらも
途中ずっとドキドキもののサスペンスが続き、愛をどんどん疑われていく悲しさ、
やりきれなさがあり、最後でさらっとした語り口で”気まぐれな遊び”にこけおとす流れは、
とっても洗練されていて素敵だった。 ミシェルのファションもまたとっても素敵☆
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ (2001年 アメリカ)
監督:ウェス・アンダーソン
脚本:ウェス・アンダーソン&オーウェン・ウィルソン
出演:ダニー・グローバー、ジーン・ハックマン、アンジェリカ・ヒューストン、ビル・マーレー
■バラバラになってしまった風変わりな名門テネンバウムズ家の絆の再生を描いた作品。
テネンバウムズ家の内情は複雑で、幼くして敏腕投資家になった長男、10代で劇作家となった
長女、天才テニスプレーヤーの次男がいたが、両親は別居し、父親は家族に関心を抱かず、
成長した長男は妻と死別、長女は結婚したものの精神不安定で、次男は姉に恋をしながら
海に旅出ていた。そんな家族がどう繋がっていくかをシニカルなユーモアを込めて描いています。
全体としては淡々と本を読む感じですすめられ、退屈に感じるときもあるけれど、
微妙なコメディと終わったあとのせつなさが絶妙だと思いました。
ファッションにも注目。スポーツブランドが勢ぞろいだけど、”ダサさの1歩手前のカッコ良さ”だとか。
海辺の家 (2001年 アメリカ)
監督:アーウィン・ウィンクラー
脚本:マーク・アンドラス
出演:ケビン・クライン、ヘイデン・クリステンセン、クリスティン・スコット=トーマス
■自らの短い余命を知った父親が、人生や息子と向き合い、家を建てることを決意。
不良だった息子もだんだん心を開いていく。
映像もストーリーもすっごく綺麗。 感動モノだけど、ねらってる感じはなくて
素直に感動できます。 とっても暖かい素敵な映画。
強いて言えば、家を建てるリアリティとか、”自分を変えたいのになかなか変えられない”
みたいな心の葛藤がもう少し描かれていると、もっと深いものになってたかも・・・とも
思うけど、まぁそうしたらこんなに爽やかには仕上がらなかったのかもしれない。
スターウォーズでも注目のヘイデン・クリステンセンがなかなかステキです。
暗い日曜日 (1999年 ドイツ=ハンガリー合作)
監督:ロルフ・シェーベル
製作:リチャード・ショップス
出演:エリカ・マロジャーン、ステファノ・ディオニジ、ヨアヒム・クロール
■1930年、シャンソンの名曲「暗い日曜日」は「自殺の聖歌」として有名になり
発禁処分を受けた。今は美輪明宏からビョークまでに歌われているこの曲には、
激しく切ない愛の物語があり、それを描いたのがこの映画です。
ナチスの迫害の手がのびる中、3人の奇妙な愛の生活。
ちょっとドキドキ、ミステリアスで妖しい映画だけど、なんとも言えず面白かったです。
バーバー (2001年 アメリカ)
監督・脚本:ジョエル・コーエン
製作・脚本:イーサン・コーエン
出演:ビリー・ボブ・ソーントン、フランシス・マクドーマンド、マイケル・バダルコ
■コーエン兄弟の大傑作だと私は思う。
最高に暗い悲劇映画。だけど、淡々と描かれていて悲しくはなりません。
笑ってしまうほど。 良い感じのユーモアとアイロニックさとファンタジーが
絶妙です。そして、映像特に光の表現の美しさには感嘆。
人生の滑稽さ、哀しさ、不思議さ、愛しさ、そういうものがジワッと感じられるはず。
ビューティフル・マインド (2001年 アメリカ)
監督・製作:ロン・ハワード
出演:ラッセル・クロウ、エド・ハリス、ジェニファー・コネリー
■天才数学者の苦悩の話。でも最後はスッキリ感動できます。
「愛のエチュード」と構成がちょっと似ていると思いました。
あんまりラッセル・クロウは好きではなかったけど、
この映画ではハマリ役。ほんっとに感動できるはず。
金色の嘘 (2000年 アメリカ=イギリス=フランス合作)
監督:ジェイムズ・アイヴォリー
原作:ヘンリー・ジェイムズ「金色の盃」
出演:ユマ・サーマン、ケイト・ベッキンゼール、アンジェリカ・ヒューストン
■ヘンリージェイムズ「金色の盃」の映画化。19世紀初頭の貴族社会が
鮮やかに表現されています。美術、衣装、家具、建築などが見物。
とにかく豪華さ、荘厳さ、そういうものに圧倒されます。美術鑑賞の感覚。
アメリ (2001年 フランス)
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ロ-ラン
出演:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ、ヨランド・モロー
■主人公のアメリは、夢見がちな女の子。
楽しい“いたずら”によって次々と他人を幸福にしていく彼女のメルヘンチックな物語。
映像も音楽もとっても綺麗だけど、気になる人の気を引くくせに肝心なところで
1歩引いてしまうようなアメリの恋心もすごく可愛い!
おいしい生活 (2000年 アメリカ)
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレン、トレーシー・ウルマン、ヒュー・グラント、エレイン・メイ
■自分を天才だと信じ込んでいる落ちこぼれ犯罪者が、ひょんなことから大成功。
人生わかんないね。とにかく笑えます。思いっきり笑えます。
ちょっとアイロニックなところもまた楽しめるところ。
シュレック (2001年 アメリカ)
監督:アンドリュー・アダムソン ビッキー・ジェンソン
声の出演:マイク・マイヤーズ、エディ・マーフィ、キャメロン・ディアス、ジョン・リスゴー
■ディズニーをパロディにしたCGアニメ。孤独なひねくれ者の怪物シュレックが、
素直な心を取り戻していくのも見どころです。なんと言っても面白いのはフィオナ姫です。
美貌とかっこいいカンフー・テクニックの持ち主で、なんともたくましいお姫様。
笑いの連続だけど、ホロッときちゃう場面もあるよ。そして、色んなことを伝えてくれます。
オー・ブラザー! (2000年 アメリカ)
監督:ジョエル・コーエン 製作:イーサン・コーエン
脚本:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:ジョージ・クルーニー、ジョン・タトゥーロ、ホリー・ハンター、ジョン・グッドマン
■コーエン兄弟による、ホメロスの「オデュッセイア」を題材にした冒険物語。
1930年代、ミシシッピー州の田舎で、3人の囚人が宝の山を探し当てるため脱獄します。
その道のりはハプニングの連続で、成り行きで「ずぶ濡れボーイズ」で歌手デビュー。
ハラハラどきどきあり、笑いあり、しみじみありのファニーな冒険をしながら、彼らは
本当の宝物に気づいていきます。
3人の演技はとても面白いし、展開がメチャクチャなところがまた楽しいです。
そして、なんと言っても映像美!とっても綺麗です。
ムッシュ・カステラの恋 (2000年 フランス)
監督:アニエス・ジャウイ
脚本:アニエス・ジャウイ、ジャン=ピエール・バクリ
出演:アンヌ・アルヴァロ、ジャン=ピエール・バクリ、ジェラール・ランヴァン、
アラン・シャバ、アニエス・ジャウイ
■会社の社長ムッシュ・カステラがふとしたことから舞台女優に恋をします。
そして、その舞台女優はカステラの英語教師でもあります。
社長を取り巻く運転手やボディガード、ウェイトレスなどいろんな人々がめぐり逢い、
面白い人間模様を展開します。とっても愛嬌があってカワイイ社長さんの
ホロ苦い恋に微笑み笑いが絶えない、ほのぼ〜の楽しめて温まる映画です。
耳に残るは君の歌声 (2000年 イギリス=フランス合作)
監督・脚本:サリー・ポッター
出演:クリスティーナ・リッチ、ジョニー・ディップ、 ケイト・ブランシェット、ジョン・タトューロ
■豪華なキャストに、オペラからの華麗な音楽。ビゼーやヴェルディ、プッチーニなど
たくさんのオペラが全体を彩っている。物語自体もすごく壮大で、圧倒的。
ただ、これだけの物語を1つの映画に収めるのにはやっぱり無理があったのでは?とも思う。
もう少しキャストの持ち味を活かした映画だったら良かったのにな。
愛のエチュード (2000年 イギリス=フランス合作)
監督:マルレーン・ゴリス
原作:ウラジミール・ナボコフ著「ディフェンス」
出演:ジョン・タトゥーロ、エミリー・ワトソン
■天才であるがゆえに不器用にしか生きられない世界的チェスプレイヤーと、
愛によって彼を優しく支えるロシア貴族の令嬢のせつないラブストーリー。
世界チェス選手権大会に出場するために北イタリアのコモ湖畔にやってきたルージンは、
そこで避暑のために訪れていたロシア貴族ナターリアに出会います。
ルージンはナターリアに一目惚れし、ナターリアはピュアなルージンに惹かれていきます。
彼女の愛情に支えられたルージンは、多くのプレッシャーを克服し世界大会の決勝まで
勝ち進むのですが、最後の勝負の緊張と彼女への想いとが交錯し、精神的に
追い込まれていきます。2人の愛も美しいけど、ルージンの純粋さにはホントに心打たれます。
そして、そうしたラブストーリーである以外に、天才であるがゆえの苦悩みたいなものが
表面に出ていて、違う面でも楽しめるはず。
涙が出てしまいそうな悲劇へと展開するけど、とてもスッキリした気分になれます。
なぜかって??それは見てのお楽しみ♪
ハリー・ポッターと賢者の石 (2001年 アメリカ)
監督:クリス・コロンバス
原作:J・K・ローリング
出演:ダニエル・ラドクリフ アラン・リックマン ルーバート・グリント
■今話題のベストセラー・ファンタジーの映画化です。不思議な生い立ちをもつ魔法使いハリー
がホグワーツ魔法魔術学校に入学して、冒険するお話。この映画に関しては賛否両論あるみたい
だけれど、私はすごく面白いと思いました。なんたって、子役がみんな愛嬌があってカワイイです。
映画の構成もかなり絶妙な傑作だと思いました。
千と千尋の神隠し (2001年 日本)
監督:宮崎駿
原作・脚本:宮崎駿
音楽:久石譲
声の出演:柊瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子、菅原文太
■「もののけ姫」から4ねんぶりのジブリ作品。10才の少女千尋の異世界での冒険を
独創的に描いています。最初は色んな神様に戸惑っていたけれど、最後は立派に
成長していくのも見ものです。すごくワクワクしたし、期待を裏切りませんでした。
前回の「もののけ姫」よりもわかりやすいと思います。
シビラの悪戯 (2000年 ドイツ=グルジア合作)
監督:ナナ・ジョルジャーゼ
脚本:イラークリ・クヴィリカッゼ
出演:ニノ・クヒアニチェ、シャルヴァ・イヤシヴィリ、エフゲーニ・シディチン、
ピエール・リシャール
■コーカサスの山々に囲まれたグルジアの村で、一人の少女が巻き起こした
奔放な愛の悪戯。映像がとっても綺麗!!ユーモラスな人間描写と
セックスに彩られたエピソードを通して、少女シビラの寓話的な恋のゆくえを
詩情豊かに描いています。(以下パンフレットより)
「100回、くちづけ交わそうって約束した、あの夏の日。
失われた27回のキスの思い出は、ミッキーだけでなく、観る者の心にも
狂おしく情熱に満ちた初恋の日々を甦らせてくれるだろう。
それは、誰にも普遍的な、永遠に失われたイノセントな時代への
切ないノスタルジーそのものなのだから。」