農業情報研究所
米国:食料農業政策研究所(FAPRI)、新農業法の分析
農業情報研究所(WAPIC)
02.5.8
食料農業政策研究所(FAPRI)が米国2002年農業法の商品補助と保全プログラムに関する章の予備的分析を発表(Farm Security and Rural Investment Act of 2002: Preliminary FAPRI Analysis)。分析結果は次の通り。
・主要作物の総作付面積は、穀物と棉の面積の増加が大豆の面積の減少を覆し、高い支持レベルへに反応して若干の増加。
・穀物と棉の価格は生産増加に反応して若干の低下、油料種子価格は僅かに上昇。
・新たな酪農支払いプログラムは牛乳生産の少しの増加と価格低下をもたらす。
・商品プログラムの諸規定は純農業所得を年に38億ドル増加させる。保全プログラムは年7億ドル増加させる。
・プログラムがどう分類されるかについての一連の仮定をすると、米国が2002年販売年度におけるイエローボックス補助金のWTOの上限を超過するチャンスは19.3%。
・景気対策支払いとその他の農務省プログラムの考えられる代替分類により、WTOの上限を越える推定可能性は大きく変わる。
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