韓国 タンザニアで農地10万ヘクタール開発へ 半分は自国向け加工食料品生産用
09.9.25
韓国とタンザニアが、タンザニアで10万ヘクタールの農地を開発することで合意した。来月にも調印、韓国国営農業基盤公社(Korea Rural Community Corporation、KRC)が来年から開発にとりかかる。開発された農地の半分はタンザニア農民に配分され、他の半分は韓国公社が自国向けの調理油、ワイン、スターチなどの加工食料品品を生産するために使う。
大字ロジスティックのマダガスカル政府との130万ヘクタールの99年無償リース協定は、”新植民地主義”的土地収奪の象徴的事例に祭り上げられ、現地の反発で宙に浮いたままだ。これに懲りたか、学んだか、今度は農業のノウ・ハウや灌漑に関する専門知識をタンザニア農民に伝授するための教育センターを作るとしおらしい。
それでもしぶとい。プロジェクトの資金調達の助けとするためと称し、公社はタンザニアの他の場所で、鉄鉱石・金・銅鉱山を開発することを希望しているという。
South Koreans acquire huge farmland in Tanzania,The Dally
Nation,09.9.25
http://www.nation.co.ke/News/africa/-/1066/663184/-/136cb9cz/-/index.html
S. Korea to build farming infrastructure in Tanzania,Yonhap,09.9.24
http://english.yonhapnews.co.kr/news/2009/09/24/0200000000AEN20090924005300320.HTML
なお、開発に提供される土地の現状がいかなるものかは知ることができない。また、タンザニア現地紙によると、タンザニア農業・食料安全保障・協同組合相は、そんな話は聞いていないと言っている。
Government says no land deal with South Korea,The Citizen,09.9.25
http://thecitizen.co.tz/newe.php?id=15314
首相は先般訪韓、両国間の緊密な協力を約束していることから、このときに首相の独断で決めたことらしい。詳細は未だ決まっていないと見るべきかもしれない。