食品中に混ざりあった複数の農薬は、個別の農薬より数倍も危険ー英国研究者
農業情報研究所(WAPIC)
01.12.3
BBCが伝えるところによると、食品中に残留する混ざり合った複数の農薬の毒性は個別の農薬の毒性よりも数倍も強く、脳の損傷と発癌のリスクをもたらす。個別の農薬の検査だけでは、何が起きるかは分からない。
これはリバプール大学の研究者がBBCに明かしたもので、脳細胞組織を普通に承認されている様々な農薬にさらす検査に基づくこの研究は来年公表される。
研究を主導したVyvyan Howardが語るところでは、研究は、生まれる前の子供は母親が吸収する農薬から受ける脳の損傷に特に弱いことを示唆している。「我々一人一人は5、60年前にはあり得なかった数百の化学物質に取り囲まれて歩き回っていると考えれば、問題の複雑さのレベルが理解できる」。彼は、農薬に曝されることと癌の増加、精子数の減少、女性の思春期の早期化の間に関連があり得ることは、世界中の研究で既に示唆されてきたという。
Pesticides mix 'threatens health',BBC News Online,01.12.2