農業情報研究所


EU:欧州委員会レポート、GM作物は通常作物より安全

農業情報研究所(WAPIC)

01.10.10

 欧州委員会は、9日、過去15年間にわたりEUが支援した81の研究プロジェクトを総括するバイオセイフティ・レポートを発表した。現在、それを入手できていないが、これに関係するプレス・レリースによれば、そのエッセンスは次のようなものである。

 今までに開発または商品化されたGM(遺伝子組み換え)作物とその派生製品は、通常の育種法による作物がもつ不確実性を越えるような人間の健康と環境に対する新たなリスクを示していない。一層精密で、一層厳しい精査のために、これらは、多分、通常の作物や食品よりも安全である。

 予見されない環境影響ー今までにはまったく出ていないーがあるとしても、それは監視によってすばやく発見されよう。他方、これらの人間の健康と環境にとっての利益は次第に明確になってくる。

 なお、米国との摩擦の大きな種の一つであるGMO規制をめぐって協議するために、消費者保護・保健担当欧州委員・バーンは、7日から12日までの訪米に出ている(Commissioner Byrne visits the US to discuss Biotechnology and Public Health issues,01.10.8) 

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 Philippe Busquin : "Les OGM sont plus sûrs que les plantes et aliments traditionnels" ,lesechos.fr,01.10.9

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