農業情報研究所


研究者:遺伝子組み換え作物は無用

農業情報研究所(WAPIC)

01.11.6

 11月2ー4日、カナダ・ケベック州の「一般及び職業教育カレッジ(Cegep)」で開かれた「科学と社会フォーラム」で、パリの国立保健・医学研究所の研究部長であるJacques Testartとリールのパスツール研究所・ロンドン大学の医学教授・栄養学研究者であるPhilippe Froguelが、およそ200人の学生を前に、遺伝子組み換え作物(GMO)は無用と嘆いた。

 Testartは「原子力発電所は危険だが少なくとも電気を生むメリットがある。GMOは産業に金をもたらすほかは何の役にも立たない」と断言した。Froguelは、GMOは過剰生産の北では無用だし、高価な種や、それにくっついてくる農薬を買う手段のない南にも無用、第三世界諸国を助けるためには、アメリカやフランスの小麦を売るより農業の改善を可能にする方がましだと考える。

 さらに、Mathieu Houdeによれば、植物研究は揺籃期にあるに過ぎず、何が問題なのかほとんど知らずに遺伝子を操作している。

 Testartによれば、「メディアは、GMOには何の利益もないときっぱり言わないで、むしろ、いつも健康や環境に対するリスクに論議を向かわせている」。

 (Cybersciences)L'inutilité des OGM,01.11.5

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