インド遺伝子操作承認委員会 GMナスを承認 初の食用GM作物に政府は態度保留

農業情報研究所(WAPIC)

09.10.17

 インドの遺伝子操作承認委員会(GEAC)が10月14日、遺伝子組み換え(GM)殺虫性Btナスの 商業栽培を承認した。インドで今までに承認されたGM作物は、非食用の棉だけである。食用GM作物の承認は、これが初めてとなる。 人々が直接口にする食用作物の承認は、世界的にも珍しい(今までに承認されらGM作物の大部分は、棉のような非食用作物か、トウモロコシ、大豆のように、飼料か加工食品として利用されるものだった)。

 ただし、政府は、GM食品販売の承認や人々への健康影響をめぐる論争があることから、Btナス承認に関する意見を保留している。GAECのリポートを公表、12月31日までコメントを求める。すべての意見が出揃ったあと、2010年早期に最終決定を行うという。

 Brown rice could aid diabetes control,SciDev,10.16
 http://www.scidev.net/en/news/indian-regulator-endorses-first-gm-vegetable.html
 Bt brinjal gets biotech regulator’s approval,Hindu Business,10.15
 http://www.thehindubusinessline.com/2009/10/15/stories/2009101552130100.htm