韓国 米国産牛肉輸入再開に合意 31ヵ月齢より若い牛の牛肉、ただし骨付き肉は除外

農業情報研究所(WAPIC)

06.1.13

 13日、韓国と米国が米国産牛肉の3月からの輸入再開に合意した。米国が骨付きのリブなど”危険”な部位の輸入は認めないという韓国の主張を認める一方、韓国は輸入が許される牛肉が由来する牛の月齢を20ヵ月齢以下とする主張から後退、”31ヵ月より若い”の牛からの牛肉の輸入を許すことで妥協が成立した。

 ただし、輸入が許されるのは指定された米国のと畜場からの牛肉のみで、「狂牛病のいかなるサインもすべての米国牛肉の輸入停止につながる」という。実際の輸入は、輸入手続が最終的に確定する2ヵ月後に始まる。

 米国は昨年合意された国際獣疫事務局(OIE)の新基準にほぼ従った輸出を始めることになる。ただし、米国がリブの輸出再開に固執したことは、[米国のBSEステータスが”管理されたリスク”国であるか、”不明なリスク”国であることは明らかなのだから]OIE基準の逸脱も辞さない構えを崩していないことを意味しよう。日本は”内臓”の輸入を許すことで、この二重基準を認めてしまった。

 韓国はこれを認めなかったわけで、禁止前の韓国の輸入の60%近くを占めたリブを米国は輸出できないことになった。

 US Beef Available From March,The Korea Times,1.13
 http://times.hankooki.com/lpage/biz/200601/kt2006011316443111910.htm

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