ブラジル、GM大豆栽培・販売暫定許可を正式承認 昨年のGM栽培面積は世界第4位
05.1.15
1月12日、ルーラ・ダ・シルバ・ブラジル大統領が遺伝子組み換え(GM)大豆の栽培と販売を一時的に許可する法に署名した。今季限りの暫定措置が13日をもって正式に発効することになった。GM大豆栽培を望む生産者は今月末までに行動規範に調印しなければならない。これに調印しない生産者は、国家農村信用システムに属する諸機関からのローンやその他の金融支援やあり得る税制優遇措置を受けることができない。
また、種子生産企業(モンサント)が生産者から特許使用料を受け取るためには、種子を販売した証拠となるレシートを提出せねばならない。生産者は密輸種子か自家採取の種子を使うから、これは、事実上、特許使用料が取れないことを意味する。
なお、主要バイテク企業をスポンサーとするGM作物の世界的普及促進団体・農業バイテク製品取得国際サービス(ISAAA)の最新の報告によると、2004年のブラジルのGM作物(未だ大豆のみ)栽培面積は500万ha達したという。米国(大豆・トウモロコシ・ワタ・カノーラ:4760万ha)、アルゼンチン(大豆・トウモロコシ・ワタ:1620ha)、カナダ(カノーラ・トウモロコシ・大豆:540万ha)に次ぐ世界第4位のGM作物栽培国にのし上がったことになる。
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