メキシコ・オアハカの野生トウモロコシのGM汚染 新研究が再確認
09.2.24
メキシコ国立自治大学の研究チームが、オアハカ地域で採取した2000近い野生トウモロコシのサンプルのおよそ1%に組み換え遺伝子を発見した。
2001年、オアハカ地域の野生トウモロコシに初めてGMトウモロコシの遺伝子を発見したカリフォルニア大学バークレー校のDavid QuistとIgnacio Chapelaの研究は、研究手法をめぐる批判の集中砲火を浴びせられた。研究を公刊したNature誌が掲載したことを遺憾と表明、研究には決定的な欠陥があったと認める騒ぎにまで発展した。その後、この発見を裏付ける研究や、否認する研究が相次いだが、いまではこの決定的に重要な問題がうやむやままに忘れ去られようとしている。
しかし、Molecular Ecology誌に発表された新たな研究は、David Quist and Ignacio Chapelaの主張を改めて支持するものという。新たな研究の共著者の一人であるカリフォルニア大学デービス校のPaul Geptsは、逃げ出した遺伝子は少数の畑ではよく見られるが、他の畑では見られないから、遺伝子モニタリングはできる限り広い範囲でサンプルを採らねばならないと言う。さらに、すべての検出方法のなかのどれ一つとして、組み換え遺伝子を含むすべてのサンプルを見分けるとは限らないから、擬陰性を避けるために多くの検出方法を使うべきとも言う。
'Alien' genes escape into wild
corn,New Scientist,com,2.21
http://www.newscientist.com/article/mg20126964.200-alien-genes-escape-into-wild-corn.html
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