農業情報研究所農業バイテクニュース:20201012

 

アルゼンチン 世界初、GM小麦の栽培と消費を承認 ただし誰が買うのか?

 

世界第4位の小麦輸出国・アルゼンチンが世界で初めて遺伝子組み換え(GM)小麦の栽培と消費を承認した。承認されたGM小麦は干ばつ耐性で、10年にわたる試験栽培では干ばつ時の収量は20%の改善を見た。最近頻発する干ばつに対処する有効な手段になるという。

 

ただし、消費者の健康や環境に悪影響を及ぼす恐れのあるGM小麦を誰が買うのだろうか。アルゼンチン小麦の45%を輸入する最大の輸出相手国・ブラジルの承認は得られそうにない。その他主要輸入国のインドネシア、チリ、ケニアの承認も簡単には得られそうにない。(日本の輸入はない)

 

Argentina approves growing GM drought resistant wheat; needs OK from its principal market, Brazil,Merco Press,20.10.12

 

アルゼチン政府、どうするつもりだろう。