Hamilton "Odyssee 2001" HAMILTON

1969年の映画「2001年宇宙の旅」。いわずとしれたSF映画の名作です。監督のS. Kubrickは、Haimitonを指名し、プロモーション用の時計製作を望み、映画と同じ名前が付けられた、この時計の誕生にいたりました。

人間の手首の動きを解剖学的に捉えた上で、時計ケースは全体の厚みを変え、「時計を見る人を時計が見つめ返してくる」と広告でうたわれました。人間工学的なデザインがなされた時計と言えます。ハードトップタイプの風防、ブレイクプルーフという独特の加工が施された本体ケースにより、高い耐衝撃性を持っています。

この時計には、文字盤と針のデザインが異なる2つのモデルが存在します。製作本数が少ないため、いまだ人気も高く、特に写真のオリジナルブレスはほとんど現物が残っていない稀少なモノです。

Hamiltonは、"Ventura"で有名な世界初の電池式時計を製作し、未来を志向する会社としてのイメージが強く、その先進的な未来感覚がこの時計にも色濃く反映されています。70年には、世界初のエレクトリック・デジタル表示時計、"Pulsar"を発表するのも、同社の一歩先をいこうとする企業姿勢の現れと言えるでしょう。