英会話の必要性

 なぜ、小学校で英会話が必要なのか。私は以下のように3つの理由により、小学校教育で英会話を教えていく必要性があると考えている。


1.英語の重要性
@英語情報の多さ
 世界中で出ている新聞の5割は英語で、世界中で出ている郵便の5割は英語、ラジオは6割が英語、そして、インターネットは9割が英語である。 といわれている。このことからわかる通り、英語の情報は他の言語の情報を大きく上回っている。

A英語を話せる人口の多さ
世界で英語を「母国語」とする人々は3億人、「公用語」とする人々は10億人。さらに、「外国語」、「国際語」とする人々は7億人にもなる。世界の人口が60億人として、3人に1人が程度の差こそあれ、英語を使っている勘定になっている。これだけ多くの人が話せる言語は英語をおいて他にない。

2.英会話教育の必要性
@日本人の英語能力
 留学のための英語力をはかるTOFELの成績がアジアで最下位。中学、高校と英語を学習しているにもかかわらず、この成績である。受験英語、読解中心、文法中心の学習が最大の原因である。

Aアジア各国の英語教育
 中国、韓国では小学校3年生から、英語を学習している。タイ、インドネシアでも小学校から英語を習っている。アジア先進国で小学校で英語を習っていないのは日本だけである。これらの国は、受験のための英語学習ではなく、実用英語を学習している。将来良い仕事に就くため、他国と対等になるには英語が不可欠という意識が強い。

3.時代の変化
@文部科学省の方向性   
 平成14年7月12日付「英語が使える日本人」の育成のための戦略構想の策定について英語力・国語力増進プランを見ても分かるとおり、子供たちが21世紀を生き抜くために、英語コミュニケーション能力を身につけることが文部科学省の方針でも明らかである。

AAET、ALTの先生の増加
 日本全国の小学校でAETまたは、ALTと呼ばれる先生が学校に派遣されることが当たり前になってきた。これは、子どもの英語能力を高めるために派遣されるのである。ネイティブの発音に慣れ、外国人に慣れ、英語を話すことに抵抗をなくし、英語能力を高めることをねらいとしている。

B親、子どもの英語に対する考え方
 ここ数年、英会話スクールに通う子どもが急増している。これは、入試に役立つため、テストで良い点を取るという目的ではなく、英会話能力を身につけたい、という考えからである。親や子どもの中には、時代を読み、その準備をしているのである。