4/2 最近の日本はますます拝金主義が強まり,モラル上問題があっても金が儲かっていれば許容する傾向がある気がします.例えば最近儲かっている業界としてパチンコ店の経営とか,サラ金とかが挙げられますが,どちらも明らかに違法なこと(前者は賭博,後者は違法金利)をやっているのに,全く警察なりマスコミなりが告発しません.どちらも業界から利益を得る構造になっているからでしょうが,それをずっと容認している状況はさすがにいかんと思います.最近週刊現ポストがようやくキャンペーンを打ち出してきてほっとしていますが,最終的には連載打切りの代償にパチンコ業界から定期的な広告をとって手をうつ週刊新潮方式をとると私は予想しています.
 さて,大学でも多分にそういう傾向があって,研究費をとってくるのにモラルもへったくれもない状況にあります.申請に多少のはったりをかますのが当たり前で,いつも良心に苦しむのですが,最近ではさらに「産学連携」ということで,会社と組んで金儲けすることが業績として高く評価されるようにまでなってきました.ただやはりここでもモラルは二の次です.「還元水」なんていう怪しい水を売っている所と組んでいる人が九州大学の産学連携の成功例として挙げられていたり,技術,売上等の基盤の非常に希薄な会社を「東大発ベンチャー」という名で一般投資家の信頼を得て株式公開して38万円×1万株をばらまいておいて,自分達はストックオプション(なんと単価1万円で50,040株)でぼろ儲けしたりします.こういうのは大学のあるべき姿とは大きく異なる気がするのは気のせいでしょうか.大学教授と証券会社と金持ちを組み合わせれば何か何でもできそうな気がしてきました.

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