6/22 以前よくわからなかった株式に関することがようやく最近になってわかってきました.どんなことがわからなかったかというと

・株式を分割すると,会社自体の価値が変わるわけではないのに株の時価総額が急激に上昇する(これを利用してライブドアとかソフトバンクが大儲けしました).
・倒産した後,紙屑になることがわかっているのに,株を買う人がいて乱高下したりする(足利銀行株でこれで大儲けした人がお金をばらまきました.)
・どう考えてもまともでないビジネスの会社(ライブドアとかそう)の増資に応じるやつがいる.(以前書いたエフェクター細胞研究所など)

 というものです.私が勘違いしていた理由は,「みんな正常な思考法でよく考えて投資している.」と思ってしまったためで,「世の中には結構な数の
すげーバカと,そのバカを食い物にして騙そうとする輩から成り立っている.」っていう単純な真理に気付くとすべての謎が解けてしまいます.今個人でライブドアの株をもっている方は前者か後者かどちらかでほとんどの人は自分は後者だと思っているんでしょうけど,90%以上は前者だと断言できます.ライブドアの時価総額は3860億もありますが,冷静に考えて石川島播磨重工業(時価総額2100億)の2倍近くも資産価値があるでしょうか.

6/20 昨日,危険物取扱者の試験に行って来ました.全部が5択の問題で,60%各分野で正解すれば合格というものです.いかにも簡単そうに見えますが,合格率30%程度というかなり厳しい試験のようです.すっかりたかをくくっていて当日苦しむはめになってしまいました.
 言い訳をさせてもらえば,出て来た問題,かなりマニアックで,ちょっとした間違いを発見して答えなくてはなりません.化学の分野の問題もあったのですが,一応専門科の立場から言っても首をひねるような問題が多々見られました.マニアックな問題を作って低い正答率で合格にするよりも,より実際に近い簡単な問題で90%以上の正答率で合格させた方がより実社会で役に立つ人材が育つ気がします.特に危険物なんて,ハロゲン間化合物なんていうマニアックな物質の取扱を覚えるよりは,4類のものの正確な取扱を詳しくやったほうがよっぽど実際の現場では役に立つと思うんですけどね.
 まあ,秋にもう一度試験があるようなのでその時また頑張ろうと思っておりますが,かみさんがあっさり合格しているので落ちていたら立場ないなあ.


6/3 今日は発表者のほとんどが企業の人という研究会に顔を出してきました.企業の方の講演をよく聞いてみると,その会社の特徴とか,強い所とかを短い時間に簡潔にまとめているだけでなく,今問題になっている点を強調して他からの情報提供を引き出すことができるようによく作られており非常に感心させられます.しかも発表者の個人がほとんど表面に出てこなくて,「会社全体としてこんなことやってます.みんなの業績です.」ってノリです.
 これが大学関係の発表だと,
「オレサマ,こんなことを世界で初めて!!やっちまったよーん.」
「しかもJACSとかScienceにばんばん載っちゃったぜ!すごいだろ.」(どちらも化学の世界では最高峰の論文誌です)
「研究費もばんばんとってるよ.当然だね!」
(いちおうもらった所への礼儀として載せることもあるのですが関係者がいないとちょっとね)
「こいつらと一緒に研究やったけど,基本的には全部俺様がやったの!すげーだろ!」(ほとんどこの学生さんがやりました,みたいに正直に言う人もいます)
 ってなの発表が多くてちょっと辟易していただけに一服の清涼剤という感じでした.
 しかし大学関係の発表を企業の人が聞いたらどう思うのか心配です.大学教授になってしまったらもうそこまで自分を前面に出さなくてもいいと思うけど,悲しいかな日頃から研究成果を大きく主張することがもう習慣になってしまっているんでしょうね.

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