5/24 佐賀でひき逃げ拉致遺棄事件(ああややこしい)があったのですが,佐賀県警の捜査に不手際があったとマスコミで報道されています.マスコミが挙げている問題点は二つ.
1.拉致されている可能性が高いのに当日の捜索をさっさと打切った(結局家族が瀕死の状態で見つけた).
2.せっかく犯人らしき人物を見つけながら,仲間を呼ぶうちにそのまま逃がした.
 です.これだけ聞くといかにも悪いことをしているようですが,日本の警察としては
ごくごく普通の対応です.だって彼等,「はっきりした被害者が出ない限りまじめに動かない」し(有力者を除く),「現行犯か令状がないと逮捕しない」ですから(この警察官が刑事訴訟法210条の緊急逮捕を知っていたとしても実際には怖くてなかなか使えないでしょう).
 基本的に一般市民は警察に期待し過ぎです.彼等は「悪人の敵」であるだけで,「正義の味方」ではないですから(「敵の敵は味方」というのは論理的に間違い).私もバカだったので若かりし頃は警察は正義の味方,だと誤解していましたが,犯罪被害を受けた時,また受けそうになった時に何度か警察のすばらしい対応を体験し,「自分の身は自分で守るもの.警察は保険金を受領するための証拠書類となる
被害届を出すだけの所」だと教えてもらいました.福岡県警どうもありがとうといったところです.でもねえ,犯罪被害を受けた人に向かって,
「こんな時間にプラプラしてるからだよ.」なんて言うのはさすがに教育効果高すぎのような気がします(別件で二回も言われた).

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