3/16 ANAのボンバルディア機が高知龍馬空港(この名前どうにかならんのか)に胴体着陸した事故が起きましたが,JALに同じ事故が起きたら予想されるバッシングとは全然違うマスコミの対応に驚かされます.とにかく原因が分かる前から,ボンバルディアが悪い一辺倒.これがJALなら原因がわかる前だったら「またJALですか,ほんといい加減にしてもらいたいものです.人の命がかかっていると認識しているんでしょうか.」とかと古館が薄っぺらい批判を繰り返すのでしょうけど,なぜかANAだと全然そういう話が起きません.
 そもそもJALが危険,事故連発,っていうのもマスコミに作られたイメージでしかありません.国土交通省航空事故調査インフォメーションからデータのそろっている2001年以降についてJALとANAでまとめて見ると以下の通り.
  JAL系列 ANA系列
航空機事故 重大インシデント 航空機事故 重大インシデント
2007 0 0 0 0
2006 1 0 1 2
2005 0 4 0 1
2004 3 1 1 3
2003 1 4 0 2
2002 1 0 3 0
2001 1 1 1 2
7 10 6 10


 全然JALとANAで差が無いことがわかります.むしろ国内の離発着回数を考慮したらJALの方が分母が大きくなりますから,逆に安全と言う結論になるかもしれません.「自分は安全を考えてJALからANAに変えたよ.」なんて嬉しそうに言っている人を見たことがありますが,マスコミに踊らされるおばかな人なんだな,と思われている可能性があることを理解しておくべきでしょう.
 なんでマスコミがJALに厳しくて,ANAに甘いか?これはANAの資本関係を見れば一発でわかります.マスコミが大株主になっていますからね.JALが経営苦しいのにマスコミに対する宣伝費(上納金)を削れないのはほんと気の毒でなりません.


3/11 九州内のとあるところでやたらと広い駐車場のあるお店を見つけました.4ケ所駐車場があり,そのうちの3つの駐車場の写真をとると,それぞれ下の写真のような状態です.それぞれ軽く乗用車200台は停められそうな敷地でした.でもこのお店,どう考えてもこれだけの駐車場を必要とする気がしないんです.だってこういうお店ですから.どうしてこういう状態になったのか不思議でなりません. 

   
3/1 環境とかエコとかうるさい世の中になってきました.真っ当な人間が主張するのは全然いいんですが,最近はアル・ゴアを始めとするエセ環境論者が跋扈してきて正直辟易しています.案の定馬脚を現して,自宅が年間300万も光熱費を使っていることを暴露されていました.この人の言うことは一見正しいかもしれないけど,その発言に踊らされる前に,環境政策が実施されればこの人に巨額の利益が転がり込むような仕組みがあるかもしれないと疑ってみるべきです.環境関連の企業とつながりがあったり,投資していたりしていないか,ということをね.
 日本でも似たり寄ったりです.某巨大自動車会社なんてエコを前面に押し出して,庶民を騙して利益をむさぼって
いないでしょうか.例えばハイブリッドカー.これ一見すると,燃費がよくなってCO2の排出量が減って環境に優しいと勘違いしがちですが,電池を作るのにかなりの環境負荷をかけますから(Niなどの金属を酸化物の状態から還元するのには相当のエネルギーを使います)相当燃費が良くないといけません.ここを見ると,そこらへんを考慮に入れた環境負荷について,3万km以上走ると環境負荷が同型車を下回るというデータを示していますが,このデータ実は大きなトリックがあります.
 まず,燃費を10.15モードで計算していること.これは通常カタログに記載されているスペックですが,普通の車でもこの燃費で走れる人はまずいません.だいたいの車の実燃費はこの8割くらいです.ハイブリッドカーは燃費が唯一の売りですから,得意の「カイゼン」を駆使して通常の車よりさらに10/15モードに最適化されておりますので実燃費はカタログよりもさらに悪くなる傾向にあります.ヤフーのユーザーレビューを見ると実燃費は65%くらい.この時点で同型車より二倍の燃費が必要な先程のデータに大きな修正をしなくてはならなくなります.
 二つ目はよく意味のわからない
同クラスの車との比較」としていること.こういう曖昧な表現を使うということは,普通の性能指数では全然勝負にならなかったのでしょう.実際普通車の性能を比較するのに加速性能を馬力で評価することをまず行うと思いますが,この車の場合たった76psしかありません.ホンダ・フィットの最低グレードにも劣ります.仮にフィットと比較したら燃費が全然違います.10.15モードでも2/3以上走ってしまいますからね.モーターをあわせれば十分な馬力が得られると言いますけど,それでも130ps程度ですから1.7Lクラスの車と同程度です.それもバッテリーの持つ一瞬だけ.
 まあこれらを補正したとして,だいたい6万km以上を10.15モードに近い下道で走行すればたいていは環境に優しいという結果になると思いますけど,果たして町乗りメインの人が6万kmも走るかどうかよく考えてみて欲しいものです.基本的にまだ環境に優しいというわけではなく,あくまで社会実験の一環であるということを認識すべきでしょう.

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