10/14 アル・ゴアがノーベル平和賞を受賞したとのニュース,正直違和感を感じました.ノーベル平和賞ってのはマザーテレサのような自らをすべて投げ打って,他人のために尽くす人に与えられるべきもので,あんな環境に優しい生活をしているわけがないデブ体型の人物がもらうべきないと直感的に思ったからです.本音は金もうけのネタにちょっとやってみたら思いがけず人の役に立っていると思われてしまった,て所かと想像しています.というのもアル・ゴアって人,マスコミがもてはやしていますが,こんな人というのを知っていましたから.

・自宅の光熱費年間350万円.新築で太陽電池など満載で,エコなはずなのにです.そのことをマスコミにかぎつけられて言ったいいわけ.「クリーンな手法で発電した電気を買ったり,環境企業に投資したりしているので,これだけの電気を使っていても環境にプラスである.」らしい.
 
(こんな話,信じられませんよ,ねえ座長さん)
・一回の講演料5-10万ドル(最高値25万ドル).
 
(環境をなんとかしたくて人々を啓蒙したいのになんでこんなにお金をとる必要があるのかね.)
・実は環境企業とか,環境系の投資信託に投資しまくってぼろ儲け.
 
(これがしたかっただけでしょ)
・著書「不都合な真実」の内容に科学的に問題のある記述が多発(温暖化で海水面が上昇するなど).
 
(バカな市民は騙せると思ったんでしょうね)
 
 ノーベル平和賞で多くの人が思い出すのがマザーテレサですが,この人は受賞記念パーティーの豪華さを見て「こんな豪華なパーティをひらくなら,そのお金を少しでも貧しい人に」と言った人(それでパーティはとっとと帰ったらしい).この人自身,すべてを救済に捧げていましたので,当然ゴアのようなデブのわけはないです.そんな食料があったら他の人に分け与えていたでしょうから.ゴアがどんなことを言うかわからないですが,電気使いまくりの空調のきいた豪華な会場で,うまいものをたらふく食って帰ることは想像できます.
 こういうの人を,
偽善者っと言わなかったらこの言葉の使い道が見当たりません.

 以下の内容は書いたことを見つかったら会社をクビになるかもしれません.でも酔った勢いでついでに書いちゃいます.クビになったら収入がなくなりますが,社是の環境に優しい,今よりずっとエコな生活をを送る自信がありますからね.
 うちの会社,環境に優しいエネルギーを売りにし,国から多額の補助金を得ています(かなり洒落にならん金額).でも実際やっていることはと言えば,目玉の環境関連のエネルギー施設は事故で停まったきり動いていないうえ,広大な山林を伐採し,そこに,つい最近死んだ著名な建設家に多大な資金を支払って設計してもらった広大な新社屋を建設する始末.もともとの旧社屋を改築すれば十分間に合ったのにバブルに踊らされた計画をそのまま見直さず実施するところが洒落になりません.
 新社屋,むちゃくちゃ不便で,前は電車か自転車あるいは徒歩で通っていた社員がほとんどだったのに,いまはみんな車,バイク,バスで通う始末.環境をうたう企業にあるまじき状態です.普通昔の日本人は恥を知っていましたからこういうのを情けなく思うのですが,今の我が社はそのまま突っ走ってしまって平気でいます.「歴史的・地理的な必然が導くアジア指向」(誰がこんなスローガンを言い出したんだか)をうたう我が社では,もはや恥の文化もアジア諸国(といっても東アジアの一部ですけど)と同じように失われてしまったのでしょうね.


10/4 ここ10年で民間企業の利益が10兆円くらい増えているらしいですが,労働者の賃金はほぼ横這いとのこと.経営者に言わせれば,「昔が高すぎたんだ.労働者一人あたりの生産性とかを諸外国と比べれればまだまだ高い.」となるのでしょうけど,金融が発達している国(もともと植民地から収奪した資本がたんまりある国)は労働者一人あたりの生産性が高いのはあたりまえですし,そもそも経営者サイドの取り分(取締役報酬)が10年で4倍になっていることを考えると全く説得力のある説明ではないことがわかります.
 こんな国になってしまったの誰のせいでしょう.トヨタをはじめとするあこぎな経営者?,二世議員に運営される適当な政治? 私は,
労働組合がこの20年何もしてこなかったからだと思っています.基本的に会社は労働者から自由な時間を奪うかわりに金をくれるのですが,労働組合は時間も金も両方奪ってくれたうえに,何もしてくれません.ただの労働者へのストレス付与機関と化しています.
 若い人は労働組合がどんなところか知らないことでしょう.就職を決める際にも労働組合の形態を調べる人はほとんどいないと思います(というか面接で労働組合のことを質問したら100%落ちるでしょう).それくらい企業にとっては闇の側面です.我々の労働環境を守ってくれる所?とんでもないそんな気持ちでいくと,以下のお話のAさんのようになってしまうでしょう.
 以下はあくまでフィクションです.

 一部上場の有名企業に就職したAさん.やるき満々で二週間の採用研修を終え,とある事業所に配属されました.工場のオリエンテーションを終えたAさん,次に「○○労働組合オリエンテーション」というのが入っているのに気付きます.「会社って労働組合があるんだ.入ったほうがいいよね,やっぱり.」と思いながら説明会に出席しました.説明会ではこの会社の労働組合の組織と約束事について延々と説明されます.入会するかどうかもわからない相手に偉そうに説明され続けるのにしびれをきらしたAさん,タイミングを見計らって質問しました.
Aさん 「この組合に入らないとどうなるのですか?」

組合担当者「ユニオンショップ協定を結んでいるので会社は当組合員以外を正規採用することはできなくなっています.あなたがたは現在実習生という仮採用扱いなので,組合に加入しないと解雇されることになります.」
 Aさんは驚きました.高校の社会で団結権というのを学んだ浅薄な知識では,組合というのが自由に組織し選べるものと思っていたからです.Aさんは疑問に思いつつも労働組合への加入手続を行いました.同僚のBさんのように,「なんで労働組合を強制されないといけないんですか?」とかとくってかかって,「あいつは共産党じゃないのか」と陰口を言われるようにはなりたくなかったからです.
 そうやって日々過ごしていると間もなく選挙が近付いてきました.労働組合幹部が立候補する予定らしく,組合も浮き足立ってきます.そんなとき新入社員のAさんたちが呼び出されました.
組合「今度の日曜日,とりあえずこの住宅地図のそれぞれマークしてある所にまわってビラを配って挨拶してきて.投票をお願いすると選挙違反になるから,『よろしくお願いします』って頭をさげてくるだけでいいから.」
 と言われ,休日に全く知らない土地の家を20-30件まわらされることになりました.あまり政治的なポリシーのないAさんでしたから「営業の人はもっと大変だよね」と思いながら配り終えましたが,後日,企業城下町ゆえに,関係者から,他の新入社員が適当なやり方をしていた,とチクられていたという話を聞いてぞっとしました.
 夏になりました.地元の祭りに組合も参加することが決まっています.というわけで,祭りの一ヶ月前から毎週日曜日に踊りの練習をすることになりました.だんだんAさんは疲れてきました.ただでさえ夏は土曜日が休みであることが少ないのに(年間休日きっかり104日ですので御盆休みの分土曜日が出勤日になるのです)日曜日まで拘束されるのはかなわないと.しかも祭の日は平日だけど会社の休日扱いということで事実上の休日出勤です.Aさんは「なんか変だよね.でもここで頑張らないと.」とは思っていました.
 あるときのことです.突然別地域の事業所の閉鎖方針を会社が通達してきました.そこは近くに事業所もなく,地元の人が多いだけにかなりの抵抗があるだろうな,と思っていたAさん.しかしながらAさんの予想に反して,組合は何のリアクションも起こしませんでした.Aさんはわだかまります.「組合って働く人の労働環境を守るのが第一の仕事じゃなかったけ?」.なんですんなりなんの見返りもなく会社の方針をのむんだろうと.
 このころからAさんはこの会社の労働組合がどんなものかわかってきました.かつての不況のときに骨抜きにされてしまったこと.組合の専従職員は人事の出世コースの一つになっており,会社にたてつくようなことは絶対にしないこと.幹部連中は接待を受けているのと,将来の議員のポストを保証されているため完全に会社のいいなりだということ,がいろいろな人の話からわかってきました.といってもAさんが何かできるわけではありません.組合を脱退したら即解雇されるからです(こういうケースで解雇していいかどうかは裁判で争われて微妙なところですが).Aさんは怒りを覚えながらも毎月5千円の組合費と多少の休日の労働で済むのだからしかたない,と思いやり過ごしていました.でも同じ職場の組合の幹部が職階が低いのに誰に対しても横柄な態度をとるのはいつも我慢がなりませんでした.協議とかで役員連中とかと対等に話しているくせが抜けないのでしょう.特に労働組合が仕事をしているふりをするためにある「ノー残業デー」に,仕事の遅いAさんはその組合幹部に職場を追い立てられることが多く,Aさんはだんだん組合そのものが嫌いになりました.
 就職して1年がたちました.春闘の時期です.わざわざ団結式をして気勢をあげるセレモニーをしたあと,幹部が交渉に入ります.といってもまわりはしらけていました.幹部連中が適当に麻雀とかしながら深夜まで時間をつぶし,長い時間交渉したふりをして会社の言いなりの数字を飲むことはわかりきっていましたから.
 その後Aさんは会社をやめました.労働組合の存在がやめる時期にどれくらい影響を与えたのか,本人にもわかりません.でも早くしたことだけは間違いない事実でしょう.

 以上フィクション終了.
 とりあえず就職する人は「その会社の組合がどんなものか」調べておくことをおすすめします.変に政治がかったり,御用組合であったり,労働組合貴族を作っていないかを.先輩にこっそり聞くのが一番ですけど,なかなか教えてくれないでしょうね.


10/2 今日あるスーパーで停まっている車をみて驚きました.昔車を買おうと思ったときの候補だったHondaストリームと思しき車にトヨタのロゴがあることが.
 これウィッシュという車らしいです.ナンバーを見ると結構古い模様.
 とあるサイトにその二台の比較がありますが....5ナンバーの制限で横幅が一致するにしても(5ナンバーは横1700mm未満,縦4700 mm未満)縦も高さも一致するってのは尋常じゃあないです.デザインもそっくりですし.
 どっちが先に作ったものかはあえて言いませんが.これだけは言わせてほしい.
トヨタ,恥を知れ
ウィッシュすすめる自動車評論家,死ね

10/1 F1の日本グランプリが終わりました.私はテレビでキムタクの滑舌の悪さ(あれだけ芸能界長いのに空気読めないのはなんなんだろ)に辟易としながら観戦しておりましたが,それでも雨のレース展開は十分面白かったです.一度はF1グランプリを現地で見てみたいと思っているのですが,今年は状況から考えても無理でした.レース会場が鈴鹿から富士になりましたから.遠いし,アクセス環境が最悪です.
 今年からF1が富士サーキットというのを聞いて,まず思ったのが「渋滞大変だろうな」ということです.単純に計算して15万人の観客を50人乗りのバスでさばくには
1秒に1台というありえない速度でも50分はかかる計算.結構ひどいことになっていたみたいですね.実際にはレース終了後観客をさばくの5時間くらいかかったようですが,それでもかなり優秀な部類でしょう.なにせ5秒に1台バスを送りだしているわけですから.そもそも会場からバスだけで送りだすのは無理というのは直感的なリスク計算からわかります.それすらしなかった(かあるいは無視した)というのはよっぽどお金をけちったんでしょうね.まあ主催者がトヨタ資本だから当然といえば当然でしょうけど.
 自分はどちらかというとリスクを過大に見積もる傾向にあります.同じ電化製品を二台ずつそろえたり,デスクトップパソコンの完全スペアマシンを持っていたりするのは生来の性格ですから大目に見てほしいところです.今回のようなケースだと自分だったら最悪の場合を予想して,ひと桁くらい安全を見るでしょう.10秒に1台しかバスをさばけないとすると一時間で輸送可能な人員は18000人.入場者を制限するしかないかと判断してしまいます.
 以前,職場のコピー用紙を発注する仕事を私が臨時で(たまたまその時専門の人がいなかった)しなくてはいけなくなったとき,思いっきりこのやり方をして失敗しました.その時の上司がやたらと印刷をする人で,以前の人と同じ発注量で注文していたら紙がなくなってしまい,思いっきり怒りをかってしましました(異常な量コピーしといてそれはないだろ,とも思いましたが).そこは発注システムが決まっていて3ヶ月にいっぺんしか紙が発注できません.現在の消費ペースを計算し,ある数字をはじきだし,発注票に記入しました.いったん発注票に数字を書き込んで,書類をまわそうとしたときに悪魔のささやきが.
「ほんとにこれでいいの?もし次に足りなくなったら二度目だから前回の怒鳴られ方では済まないよ.」.その瞬間,私の脳の思考は停止し,発注票の注文の数字の右に0を一つ書き加えていました.
 その後ですが,安全面でひと桁多くするというのはいいのですが,実際物にするとすごいものがあります.半端じゃない紙が職場に届きました.収納場所を考えておらず,職場のあらゆる場所に収納するはめに.これだれけの紙を消化するのに3年かかったのは10倍の安全を見積もったのですから当然といえば当然です.

 というわけでリスク管理するにしても被害の大きさと価格を計算しないとだめよ,というお話です.理不尽に怒鳴られてもまあお金にしたらただですからね.自分の精神力の弱さを思い出してしまいました.

Diary indexに戻る