たばこの有害性に関するリンク他


  1. 厚生省の最新たばこ情報 − あまり感情が入っていない淡々としたページです.嫌煙運動家の方にはもの足りないでしょうが,統計的な事実を押さえるのに役立ちます.

  2. 結核予防会結核研究所 − 結核と無関係に思えるかもしれませんが,実は喫煙者の方が結核にかかりやすいんですね.内容は淡々としたテキスト箇条書きです.

  3. 喫煙と健康に関するデータ集 − たばこのリスク,社会に対する影響など解説されています.社会に対する利益と損失の計算データはちょっとおおまかなので,逆につっこまれそうですね.

  4. まゆみ先生の禁煙外来 − 喫煙者の肺がんの写真があります.

 上のリンクを見ていただければわかりますが,日本の成人男の約60%は喫煙者です.ということで社会はたばこに寛容になりがちです.たばこが嫌いだがその場にとどまらなくてはいけない場合(会議等)はその場ではっきりNoと言う勇気が必要です.理由は単に 「たばこの煙が嫌いだから.」だけで押し通しましょう.たばこを吸う人は積極的,攻撃的な性格の人が多く,何か注意されたときに素直に聞く人は少数派です.こちらの論理のわずかなほころびをついてきますので,余計な論理を交えずに感情だけで処理するのが大事です.(ちょっと気を使って「健康によくないから」なんて言おうもんなら「俺の健康なんだから俺の自由だ」と言い返されます.誰も喫煙者の健康なんて気にしちゃいないのにおめでたい人たちは違いますね(笑))
 ここらへんは悪徳商法の勧誘を撃退する場合と非常に近いです.その場合も「欲しくないからいらない」だけで十分です.「お金がない」とか言い出すと言いくるめられてしまいますよね.
 どうしても喫煙者と勝負したい,とか,相手の健康を本当に気づかっている場合などは真面目に議論する必要があります.そんな場合はかなり理論武装する必要があります.下に喫煙者の反駁でよくあるパターンを書いておきます.
1. たばこの有害性は十分に立証されていない.
 これ言う人未だに多いんです.あまつさえ「ストレス解消になって健康にいい.」とかいう人まで(これでも理系の学生さんだったです)います.こういうことを言う人たちは,「各種統計データはいずれも有害性を示すものの,その値には同じたばこの本数でも数倍から数十倍の開きがある.これは到底信頼できるデータとは言えない」とか言い出します.統計をとった母集団(国)が違っていたり,たばこの銘柄も違ってきますから,そこらへんのデータに差が出るのは当然ですよね.
 ただ私は子宮癌が増えるというデータについてはちょっと疑問がないことはないです(相関があっても,因果関係があるのかどうか).

2. たばこを吸うことは税金を払っていて社会の役に立っている.
 これは真面目に考えると結構大変です.正確な計算をするのは難しいですね.上のリンクの3番目中で経済的損得を計算していますが,そこでははっきり赤字になっています.ただ事情はもうちょっと複雑かもしれません.プラス,マイナスの項目としては
があげられ,それぞれの値を正確に算出するのは難しいでしょう.特にたばこを吸う人は早死にしますから,医療費がプラスになるかマイナスになるかは微妙です.実際スイスの統計ではたばこを吸う人の生涯医療費の方が小さいようですので.まあ自分が言い返すとすれば,「役にたっているかどうかは微妙であり,プラスになっているとしてもマイナス要因で大部分は打ち消されていると考えられる.こういう不健康な経済効果よりも,たばこに使われる金銭が他の投資に使われることによる経済効果を期待するのが正しいありかただと思う.」とでも答えるでしょう.

3. たばこは集中力を高める.
 作業効率があがる,さがる,どちらのデータもあるらしいです.喫煙者の言うことは根拠がない話です.禁断症状で集中できなくなっているのが喫煙で戻ることを勘違いしているんですね.