熱塩加納村は会津地方の最北端に位置する村で、北西には東北のアルプス「飯豊連峰」、南東には「会津磐梯山」を望む山間の里で、「熱塩温泉」の名のとおり「しょっぱい温泉」が名物です。
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熱塩温泉には、5軒の温泉旅館と1軒の共同温泉と足湯があります。足湯は示現寺というお寺さんの所有で、無料で開放しています。丁度良い湯加減で5分も足を浸けていると体がポカポカしてきます。
これが1軒だけある共同温泉です。このお風呂がなんともおおらかというか大胆というか、なんと脱衣所が男女一緒なのです。入口は男湯、女湯、いちおう分かれているのですが、中は胸くらいの高さの仕切りが申し訳程度にあるだけで、基本的には男湯と女湯は中でつながっているのです。上の写真でもわかるように、積極的に見ようとしなくても、お互いにまるで見えてしまうのです。女子はちょっと勇気が要ります。
この時も、わたしたちが入ったすぐあとからおじさん二人が、申し合わせたようにいそいそと入ってきたのは、単なる偶然だったのかしら・・・。どうでもいいけど、ムチャクチャあったまるしょっぱい温泉でした。
共同温泉の料金は大人200円、子ども100円です。隣にある雑貨屋さん「叶屋商店」に払います。そこのおばちゃんがとても親切な方で、いろいろと熱塩温泉について話してくれました。この共同温泉はテレビでも紹介されたりして、最近では関東や秋田、青森の方からもはるばる訪れる人も多いとか。冬はドカ雪が積もるけど、道には温泉を流すので、車でも来れますとのこと。子どもたちは、黒飴をいただいたり、おばちゃんの大きな黒ネコと遊んだりして、湯上がりのひとときをくつろいでいました。
これが熱塩温泉のメインストリートです。といってもお店はほとんどなく、ラーメン屋が1軒あったのでちょっと早めの晩ご飯にしました。メニューはもちろん喜多方ラーメンでした。
ラーメンを食べたあとは、日が沈むまでの間、もうちょっと近くを散策してみました。
熱塩加納村には昭和59年3月31日まで旧国鉄日中線が走っていました。廃止となってからは90余年の鉄道建設運動の歴史を長く後世に残すため、ラッセル車と客車及び関係資料を日中線記念館として、展示保存しています。
入館料は無料ですが、事前予約が必要とのこと。予約先は生涯学習課 0241-36-2004
この日は時間が遅かったので記念館の中は見ることはできませんでしたが、夕暮れの熱塩駅は、「俺たちの旅」のエンディングみたいでイイカンジなのでした。
■熱塩温泉
交通
JR東北新幹線郡山駅乗換、磐越西線喜多方駅下車 バス25分
JR山形新幹線米沢駅下車 タクシー45分
磐越自動車道会津若松ICより40分
※2003年10月現在のデータです。

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