金華山は宮城県の東部、太平洋に長く突き出た牡鹿半島の沖合700mに位置する周囲26km、 標高445mの島。金華山を含む周辺一帯は、リアス式海岸が連なる南三陸国定公園で観光の名所となっています。
島の西側には東北三大霊場の一つで1250年もの歴史を持つ黄金山神社があって、年間を通して多くの参拝客が訪れている。
この島で生活しているのは神社の人たちだけとのこと。

金華山へは牡鹿半島牡鹿町の鮎川港と女川町の女川港から出航する2種類の定期船があります。
今回、われわれは鮎川からの高速船で金華山へ向かいました。コバルトブルーの大海原を快適に進む船のデッキに出て、追いかけてくるウミネコたちに「かっぱえびせん」を与えながら航行すること25分、金華山に到着。
船を下りると送迎バスが待機しています。山の中腹にある神社まで参拝客を乗せて急な坂を走るのです。 われわれはその坂を歩いて挑戦です。
標高が上がるにつれ美しい太平洋が眼下にひろがり素晴らしい景色です。
しばらく行くと鹿たちが近寄ってきました。最初は鹿も子供たちもお互いにビビりがち。さっきウミネコにあげた残りのえびせんを差し出すと鹿はうまそうに食べました。なんと一度、味をしめたら鹿たちはいつまでもずうずうしくついてきます。
金華山のニホンジカはおよそ500頭。山頂から海岸縁まで至る所で目にすることができます。野生ですが、黄金山神社周辺のシカは人慣れしており、十月の三日、十一日には角切りの盛大な行事が行われます。
道はとてもよく手入れされていて、芝生の緑と青い海のコントラストとてもきれいです。 ようやく黄金山神社に到着。気温も高かったのでさすがにバテ気味。
黄金山神社は東北三大霊場の一つで1250年もの昔からあると言われ、金銀財宝をつかさどる神様をお祀りしていて開運、金運として有名です。
われわれももちろん「どうか超大金持ちになれますように」とお参りしてきました。やっぱここでの願い事はこれしかないでしょ!!
銭洗い場です。ここで銭を洗うとお金が集まると云われているのです。
「鎮守の森は深緑、舞い降りて来た静けさが・・・ぎんぎんぎらぎらの夏なんです」っていうイイカンジです。
山を下りて帰りの船を待つ間、だんご食ったり、アイス食ったり、ホタテ食ったり、ポッポ焼き食ったり、ビール飲んだりしておいしいひとときを過ごしました。まわりのみなさんも似たりよったり、ワンカップでできあがっちゃって、おみやげやのおばちゃんに色目を使うハッスルおやじもいました。
寅さんがいてもおかしくないようなロケーション。ほのぼのしてます。
金華山は3年続けてお参りすると「一生お金に困らない」という御利益があるんですって。
また来年来るね。
■金華山
●名称
金華山(金華山島)
● 所在地
牡鹿町大字鮎川浜字金華山
● 規模
高さ445m面積950ha
● 交通
仙石線・石巻線石巻駅/バス90分、鮎川港、船、三陸自動車道石巻港IC/車50分、鮎川港/船25分
● 問合せ
牡鹿町観光協会 0225−45−3456 (FAX:0225−45−3455)※データは2004年7月現在です。

金華山