磐梯朝日国立公園内に位置する土湯峠周辺は、 吾妻連峰の火山活動が終止してから長年をかけ、 自然の植生の変化によって生じた高層湿原が数多く点在しています。 土湯温泉街から、男沼・女沼、そして仁田沼を合わせて巡ることのできる自然探勝路が用意されています。今回われわれは、「女沼」から「思いの滝」までの遊歩道を散策してきました。

土湯温泉街から車で10分程で女沼に到着です。道は整備されています。沼畔に駐車スペースがあります。 ここから「思いの滝」「仁田沼」を経由して「男沼」を巡る探勝路が作られています。5月中旬頃にミズバショウや リュウキンカの花が咲き乱れます。
吾妻連峰を背にして初夏の新緑、秋の紅葉は絶景で、ハイカーや観光客の散策コースとして人気が高く、 釣りやいも煮会などにも利用されています。
女沼の沼畔に沿って遊歩道は続いています。途中、水路から勢いよく水が沼に流れ込んでいる箇所があったりします。そのあたりから山へと入ります。駐車場から20分ほど歩いた、遊歩道から見下ろす渓谷に「思いの滝」が見えてきます。
遊歩道はさらに「仁田沼」方面へと続いていますが、今回は「思いの滝」へ降りて滝を眺めながらお昼を食べることにしました。
「思いの滝」は会津落城にまつわる若武者と姫の悲恋にまつわる伝説が残る滝ということです。
2段に流れ落ちる滝で落差はさほどではありませんが、長い年月に渡り清流に削られた岩がなかなかの迫力を持ちます。渓流の脇には、滝を眺めるのに丁度良いスペースが設けられています。
女沼の入り口にある小高い丘には、野生のつつじが群生しています。 そこは「つつじ山公園」として整備されていて、5月、6月には山全体がつつじ一色となり、眼下には女沼を一望する素晴らしい眺望を楽しむことができます。
女沼
交通アクセス
●JR福島駅からバス土湯温泉方面行き「土湯温泉町」下車
※2002年6月現在のデータです。

MAPFAN女沼