福島市あづま総合運動公園内にある「福島市民家園」は、江戸時代から明治時代にかけての一般農家、養蚕農家、宿店など県北地方を中心とした代表的建造物9棟を移築復原するとともに、板倉、橋銭小屋、便所・風呂場、井戸なども復原あるいは複製し、当時の環境を再現した、いわゆるジャパニーズノスタルジックハウスのテーマパークです。また、園内では季節に応じて、たなばたや節分などの年中行事や昔話の語りべなども随時開催されています。

江戸時代中期に建築された庄屋旧渡辺家、県指定重要文化財の上層農民住居旧奈良輪家、明治初期の商人宿筧家、芝居小屋の広瀬座(国指定重要文化財)などの他、当時の生活を紹介する博物館もあります。
大人300円・小中学生100円・幼児無料を入口のチケット売り場で払い入園します。
自然の森や小川、池を利用した園内には遊歩道が敷かれ、歩道沿いに点々と古い民家が建っています。民家内には、昭和初期頃までの生活・生産用具が展示されており、その頃の生活の様子が見られるほか、それらを使って 機織りやしめなわ作りの体験や年中行事の再現なども行われています。
宿店です。お店の部分には古いたばこが展示してありました。奥の部屋には、行商人の荷物なども置いてあり、なにげに当時の雰囲気を再現しています。
割烹旅館です。日本建築の美しさを実感できます。
旧広瀬座は伊達郡梁川町の広瀬川川岸あった当時の唯一の大衆娯楽施設だそうです。中に入ると正面に広い舞台と客席があり、高い天井と左右の灯り取り窓のスリットが印象的です。
典型的な農家の住居です。茅葺き屋根に土壁、中に入ると広い土間があり、囲炉裏も切ってあります。梅雨前の初夏の日差しで、外は汗ばむくらいの陽気でしたが、家の中はひんやりしていてとても快適でした。
たまたま民家園の係のおばさんが、お掃除をしていて、「どうぞあがって、自由に見てっていいんだよ。」と言ってくださって、子ども達はおおよろこび、広い家の中を、あっちの部屋こっちの部屋と探検してまわり、最後は畳の上に寝ころんですっかりくつろぐありさま。ほとんどトトロのメイとさつきちゃん状態。どうやら住宅展示場と勘違いしているようです。
園内には、茶屋があって食事もできます。わたしたちは、茶屋の庭先でかき氷を食べました。
民家園は、もしかしたら子ども達には、たいくつな場所かもと心配していたのですが、そんなことは全然なく、われわれよりも興味津々で楽しんでいました。
■福島民家園
●開園時間  9:30〜16:00入館可
●休園日  火曜日(祝休日の場合はその翌日)、年末年始
●入園料  一般300円、小・中学生100円
 (20名以上は大人200円、小・中学生70円)
●所在地  
福島市上名倉字大石前地内 福島県あづま総合運動公園内
●問い合わせ  福島市民家園  TEL(024)593-5249
 室石 TEL(0245)93-4184 [食堂]
※2002年6月現在のデータです。

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