福島市飯坂町から国道399号線(鳩峰峠を越えて山形県高畠町へ抜ける)を車で20分ほど行くと茂庭地区へ入る。そこでは2005年完成をめざして摺上川ダムの建設が急ピッチで進められている。阿武隈川に代わる福島市の水道水源の確保や洪水防止などを目的とする大型ダムである。現在、茂庭の自然は大きく変貌を遂げているのです。そんな折、このダムを観光資源にできないものかと、福島市が周辺整備の一環としてダムの約1km下に造ったのが日帰り入浴施設「もにわの湯」なのです。もともとこのあたりは、温泉が出ると言われていて湯は地下約千メートルからくみ上げ、温度は40・9度。約42度まで加熱して湯船に送っています。

茂庭の湯は99年12月にオープン以来、順調に来館者が増えているとのことで、2003年9月29日現在で「祝、50万人達成」のくす玉が飾ってありました。
(ウチのむすめがくす玉の前でバンザイしてるけど、ザンネンながらわれわれが50万人目ではありませんでした。)
売店では地元で取れる旬の山菜や特産品などを安く売っているので、おみやげにいいのです。また、湯上がりの休憩室でのビールのつまみにも事欠きません。
男湯と女湯の浴室は月替わりで男女入れ替え制とのこと。温泉には美肌効果も期待できる肌に柔らかなアルカリ性のお湯が毎分400リットル湧き出ている。
神経痛・筋肉痛・五十肩の症状の改善、疲労回復、健康増進にも効果があるといわれています。
旅人の笠をイメージして造られたという八角形の大屋根をもつ開放感あふれる室内風呂と外には茂庭の自然石で造られた露天風呂があります。
湯上がり客用の休憩室は食料の持ち込みOK!です。食事をしたり昼寝をしたり、みんな思い思いのスタイルでくつろいでいます。中庭にもテーブルと椅子が用意してあり、茂庭の山を眺めながら食事ができます。
茂庭周辺には野生のサルが多く生息しています。この日もここに来る途中、道路脇の切り通しの落石防御ネットで遊んでるサルの群れに会いました。もちろん茂庭の湯の庭先にも出没します。(われわれが食事している間にはサルは現れず。ウサギが遊んでましたけど・・・)
近年はサルによる農作物への被害も甚大です。と言ってもサルたちの住む山に巨大なダムを勝手に造ってしまっては、一概に悪者呼ばわりするのはどのようなものかと、うまく共生していかねば・・・と思うのであります。
もにわの湯
住 所:福島県福島市飯坂町茂庭清水川原21-2
TEL:024-596-1811
アクセス : 東北新幹線福島駅より福島交通バス中茂庭・もにわの湯行45分、もにわの湯より徒歩すぐ
交 通: 福島交通飯坂線飯坂温泉駅からタクシーで40分
交通(氏Fヤの場合) 東北自動車道福島飯坂ICから約4km 

休業日 : 点検のため年3回不定※要問合せ
入場料 : なし
料 金 : 入浴料250円、1才〜小学生120円
駐車場 : あり(無料)105台
休憩所 : あり(無料)
※2003年9月現在のデータです。

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