「うつくしま未来博」とは、2001年7月7日から9月30日にかけて福島県須賀川市で「自然との共生」をテーマに、全国でも初めての森の中で開催された博覧会のことです。
今どきめずらしい大型イベントであったこともあって、地元ではいい意味でも悪い意味でもなにかと話題になった博覧会でした。
NEC、NTT東日本、株式会社日立製作所、東北電力株式会社・東京電力株式会社、富士通株式会社、株式会社東芝などのそうそうたる企業がそれぞれに趣向を凝らしたパビリオンを展開しました。
あれから1年後、私はふと、あの森を切り開いて行われた「うつくしま未来博」の跡地は現在どうなっているんだろう?という思いに駆られ訪れてみました。
はたして、うつくしま未来博の跡地はと言うと、各パビリオン、遊園地はもちろんイベント広場や入場ゲートまでもいったいどこにあったのか面影すら残さずに消え去り、所々に芝生が張られた台地だけがありました。
すると、その広い台地に見覚えのある建物を発見しました!!「ムシテックワールド」です。

それは、「ふくしま森の科学体験センター(愛称=ムシテックワールド)」と言い未来博でも人気のパビリオンでした。このムシテックワールドだけは未来博終了後も解体撤去されずに開館していたのです。中に入るとサイエンスステージでの実験ショーやなぜだろうランドの展示物も未来博の時のままでした。ただひとつ違っていたのは入館者の数でした。
開催期間中は長蛇の列でなかなか乗るまでに待たされた「トンボの目・飛行体験」や「ジャイロライダー」なども乗り放題でした。「けどこれ、あんまり楽しくないんですけど」とは、下の娘のコメントです。(まぁはっきり言って列んで乗るほどの代物ではないと私も思います。)
ミツバチハウスでは生きているミツバチを観察できます。生きているカイコもいます。
でかいゴミムシダマシにもたじろかないむすめ。 「ジャイロライダー」に乗り不思議感覚を楽しみました。 動かない虫のバイクにまたがるむすめたち。「これもあんまし楽しくないんですけど」byわがむすめ。
インターネットコーナーもあります。レストランは残念ながらお休みでした。
2Fでは、科学実験を体験できます。この日は静電気の実験でした。静電気で水の流れを曲げたり、静電気モーターを作ったりしました。きれいなインストラクターのおねえさんと一緒の実験に子供たちはおおよろこびでした。ついでにうちのだんなさまもよろこんでいました。 また2Fの別のフロアーには近くにある福島空港にちなんで、フライトシュミレーターのコーナーもありました。

エコハウス
未来博会場跡地に、もうひとつ残されていた物がありました。エコハウスです。これはわたしとしては未来博の出し物の中で唯一興味を持ち、気に入った物でした。(辛口ですみません。)全面ガラス張りの建物でそのまわりは格子状の木枠で囲まれています。その木枠にはツタが繁殖していて、夏場は葉が茂り暑い日差しをさえぎります。反対に冬場は葉を落として、太陽の光をじゅうぶん室内に取り入れるという仕組みのエコハウスです。屋上には庭園が造られ、まさに自然と共存をコンセプトとした住宅なのです。設計者は大学生で、未来博開催期間中はこの家に暮らしていたと聞いています。住み心地はどんなものだったのでしょう。
■ムシテックワールド
●開館時間=9:00〜16:30
●入館料=
一般/お一人様400円(320円)
小学・中学生/お一人様100円(80円)
高校・大学生/お一人様200円(160円)
※( )は20名様以上の団体料金です。
●休館日
月曜日(この日が祝日の場合は開館します。)
祝日の翌日(この日が土・日の場合は開館します。)
年末年始(12月29日から1月3日)
※なお、点検及びプログラムの入れ替えのため、臨時に休館することがあります。
●交通案内
福島空港から7km
高規格道路…あぶくま高原道路玉川I.Cから12km
東北縦貫自動車道…須賀川I.Cから13km
JR須賀川駅から12km

専用駐車場(大型バス、乗用車)がございます。
●お問い合せ
財団法人ふくしま科学振興協会
〒962-0722福島県須賀川市大字大栗字夫婦石30
TEL.0248-89-1120 FAX.0248-89-1121
●ムシテックワールドホームページ
http://www.mushitec-fukushima.gr.jp/
※2002年10月現在のデータです。

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