当サイトのOUTDOOR-SPOT情報のVol.1で紹介している奥羽本線「峠駅」と「姥湯温泉」、その中間地点にある秘湯、それが「滑川温泉」です。そこには福島屋という旅館が1軒だけあります。

滑川温泉は吾妻連峰東大巓から流れる渓流沿いにある。1763年に開湯した200年以上の歴史を持つ温泉です。標高850mに位置するその木造建築の建物は真夏でも涼しい秘湯感たっぷりの魅力あふれる温泉です。 日帰り入浴で露天風呂に入る人はいったん旅館の外へ出るのでクツを持って入ります。
玄関を入り受付に入浴料を払って旅館内へ上がります。露天に入る方は自分のクツを持ったまま館内を貫いている廊下をまっすぐに進みます。反対側の裏口から外に出て、石段を登って行くと、渓流沿いに露天風呂がありました。ここは混浴です。私たちが行った時も、若いカップルが入ってました。(彼女は水着でしたけど・・・)
お湯はやや熱めの薄い乳白色です。吾妻山の深い緑とすぐ脇を流れる渓流の音を聞きながらの入浴は、ほんとにのんびりできますよ。「来てよかった」と思うはずです。
むすめは、風呂に入りながらトンボを5匹も捕まえていました。
裸のむすめに素手で捕らえられたマヌケなトンボ達です。
露天脇を流れる渓流。
雨が多い夏だったのでけっこう流木がひっかかっていました。
湧き出ている源泉はかなり熱いです。
露天を出て内風呂に向かう途中、今度は上の子が「オニヤンマ」を捕まえました。
館内は外光とのコントラストがとてもきれいです。
水力自家発電とは、うらやましい。脇の渓流から電気を起こしているのです。これなら原発もトラブル隠しもカンケーねーぜ。
内風呂も湯ノ花いっぱいの薄い乳白色の湯です。屋根裏の梁にあじわいがあります。当然、循環風呂なんかではありません。ガンガンお湯があふれ、流れ出しています。 湯上がりに館内のベンチでアイスを食べながらひと休み。

伝統ある木造の館内は、どこも使い込まれて、磨き抜かれてピッカピカ。この輝きも秘湯ならではの風情なのです。売店や自販機なんかもあってイイ感じです。
宿の裏にまわると、渓谷に吊り橋がかかっています。この橋を渡って30分ほど山を登ると日本の滝百選のひとつである「滑川大滝」があるのです。紅葉の季節になったら訪れてみたいと思います。
宿の裏にも温泉が湧き出ています。ここの温泉は飲むことはできないそうなので、多分温泉たまごでも作る場所なのかな? 風呂あがりのむすめは、虫とり網を振り回し元気いっぱいです。とつぜん「わぁー!とかキャー!とか」さわがしいので行ってみると、なんと「トカゲ」をゲットしていました。
どうやら「ニホントカゲくん」のようです。コバルトブルーの鮮やかなシッポをしばらく観賞してから開放してあげました。
■滑川温泉福島屋
●11月〜4月は雪のため休業
●日帰り入浴=400円(午前10時〜午後4時のみ)
●奥羽本線峠駅より徒歩1時間20分、送迎バス20分。
●車で国道13号線、板谷入口から山道を約10km。
●お問い合せ
〒992-1303 山形県米沢市峠
TEL090-3022-1189(衛生電話)
※2003年8月現在のデータです。

MAPFAN滑川温泉