1970年の大阪万国博覧会のモニュメント「太陽の塔」や「芸術は爆発だ」「グラスの底に顔があったっていいじゃないか」などのCMでも記憶に残る、日本を代表する現代芸術家「岡本太郎」。
2005年3月、
MIXPINKは、彼のアトリエ兼住居だった東京、南青山にある「岡本太郎記念館」を訪れてみました。
●岡本太郎[1911(明治44年)〜1996(平成8年)]
21歳 の時、ピカソの作品を見て衝撃を受け、抽象芸術を志す。パリに渡り非具象芸術グループ「アプストラクシオン・クレアシオン」(抽象・創造協会)に参加し、アルプ、ブランクーシ、カンディンスキー、ミロなど多くの前衛芸術家たちと活動 。ジョルジュ・バタイユら思想家とも親交があり、帰国後、花田清輝、埴谷雄高らと「夜の会」を結成し前衛芸術運動を展開した日本を代表するバリバリの現代美術家なのです。
縄文土器に衝撃を受けた火焔土器のような独特のうねりに力強い色彩を放つ、まさに爆発と呼べる作風を確立し、日本万国博のテーマ館プロデューサーをはじめTVCMやバラエティ番組などにも積極的に取り組み、存在、生き方自体が芸術といえる筋金入りの芸術家なのです。

岡本太郎記念館は、青山通りから骨董通りを麻布方向へ500m程行った閑静な住宅地にあり、近くには「ブルーノート東京」があります。うねるような独特の巨大オブジェが塀の中に見えるので外からでもすぐにわかります。
玄関から中に入ると、受付兼売店があります。入場料は払う際に、受付のおねえさんが「館内はすべて撮影可能となっております」と言うので、聞き間違いかと思い「撮影ダメですよね」と確認すると「すべてお撮りいただいてかまいません」とのこと。さすが岡本太郎、太っ腹である。なんて感心しつつ、順路に従って、まずは階段で2階フロアーへ・・・。
2階はギヤラリーとなっていて、おなじみの「太陽の塔」をはじめとする彫刻や絵画など爆発芸術がズラリと展示してあります。
1階エントランスは吹き抜けとなっていて、そこに橋がかかっていて別室のギャラリーへ続いています。そこにも、どこか愛らしい熱い芸術がたっぷりです。
作品の他にも岡本氏本人の著書や氏に関する書籍なども展示、販売しています。
1階には、岡本氏が生前使用していたリビングやアトリエがそのまま展示されています。有名な「座ることを拒否する椅子」や青山の「こどもの城」のオブジェの縮小版などもありました。
アトリエの棚には、すごい数のキャンバスが並んでいます。すべて作品なのでしょう。
玄関前の庭には、いたるところにオブジェが展示されていて、作品に触れることができます。喫茶コーナーもあり、お茶をしながら作品を鑑賞できるのです。
これは裏門です。ゲート自体が作品なのです。「んーカッコイイ」

■岡本太郎記念館
●住所
〒107-0062 東京都港区南青山6-1-19
●TEL.03-3406-0801 FAX.03-3409-5404
●開館時間:
10:00〜18:00(入館は17:30まで)
●休 館 日:
火曜日(祝日の場合は開館)
※定休日の場合でも、団体で観覧希望の際は予め事務局にご相談下さい。
●年末年始(12/28〜1/4)及び保守点検日
●観 覧 料:
一般 \600(\500)
小学生 \300(\200)
※( )内は15人以上の団体料金
●交通案内:
営団地下鉄
  【銀座線】・【千代田線】・【半蔵門線】
  『表参道』駅より徒歩8分
都営バス(渋88甲系統)
  【新橋駅北口行】【渋谷駅行】
  『南青山六丁目』下車徒歩2分
ホームページ http://www.taro-okamoto.or.jp/
2005年3月現在のデータです。

MAPFAN岡本太郎記念館