「末廣酒造」は、江戸末期、嘉永三年(1850年)創業の蔵元です。明治初期、福島県で初めて、県外より杜氏を導入し、本格的な酒造りの品質の安定化と向上を行ってきた 福島県を代表する日本酒のひとつです。
1980年代には「ファンキーレゲエ」というコピーで日本酒を飲んでイカレてるラスタマンのCMで全国的にも名前を馳せました。会津若松市にある末廣酒造の酒蔵「嘉永蔵」は見学無料で一般に開放しています。

嘉永蔵は市の歴史的建造物に指定さています。 酒蔵の見学にはスタッフが付き添って蔵内を案内してくれます。
このガイド役の方が、なかなか味のあるキャラのおじさんで、酒造りの行程やお酒の種類などをおもしろおかしく丁寧に解説してくれるのです。
子ども達もすっかりなついてしまいました。
おじさんの説明によると吟醸酒は、純米大吟醸酒、大吟醸酒、純米吟醸酒、吟醸酒の4種類があります。大まかにいうと、大吟醸と名の付くものは精米歩合が50%以下、吟醸は60%以下の酒とのことです。
さらに、純米酒は純米と名が付くことから分かるように、純米酒は米と麹だけで醸された酒で、大きく分けて特別純米酒と純米酒の2種類に分けられるとのこと。違いは精米歩合で、前者は60%以下(または特別な製造方法)、後者は70%以下と決められています。つまり醸造アルコールを一切使用しない純米酒は、その蔵の特色が一番出る酒と言えるのだそうです。
ちなみに、末廣は「淡麗で味わいのある辛口」が特徴です。
大小さまざまな、こも樽や過去に販売された酒瓶がたくさん展示されています。
チャレンジ精神旺盛な末廣酒造らしく、思いっきり日本酒のイメージじゃない大胆なデザインの酒瓶などもあり、「これはやっぱり売れませんでした。」なんて、おじさんは笑いながら説明してくれました。
さらに、酒蔵の2階のフロアーを貸しホールとしても使っていて、JAZZコンサートなども行われています。渡辺貞夫さんもここでコンサートを開いています。
見学の最後は、もちろん試飲会です。秘蔵、銘酒をズラリ並べてのビミョーなうま味の違いを楽しみながら淡麗で味わいのある辛口酒を存分にいただいてまいりました。
■末廣(嘉永蔵)
住  所:福島県会津若松市日新町12-38
T e l:0242−27−0002
営業時間:10:00〜17:30
駐 車 場:あり(大型バスも可)
見 学 料:無料
試  飲:多種

MAPFAN末廣酒造「嘉永蔵」