山形県米沢市の銘酒「東光」は、個人的に好きな日本酒のひとつであるため、ついひいきしてしまうのですが、数少ない本来の辛口日本酒だと私は思っています。「東光」は慶長2年(1597年)創業の上杉藩御用酒屋で、江戸時代に「禁酒令」が出された中でも、酒造りを許されていた数少ない造り酒屋のひとつで、小嶋総本家は現在まで23代400余年の歴史を有する筋金入りの酒蔵です。1,200坪の敷地に約500坪の建物がありますが、中でも昔ながらの造り酒屋の様子と酒造りの道具などを展示している土蔵は、1棟140坪の広さで東北一と言われ、現在は酒造資料館として一般に公開しています。

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入館料を払い中に入ると、ピカピカの太い柱や梁から歴史のある造り酒屋であることを感じられます。
中庭を臨む土間の一角に試飲コーナーがあります。むすめの酌で飲む東光は、深味とキレを持ったいつものうまい酒なのでした。
資料館内には、でっかい桶をはじめ酒造りの道具や酒造りの工程などを紹介しています。はっぴを着て記念写真が撮れるコーナーもあります。展示室の一角に神社が祭ってありました。酒の神大物主大神と少彦名神を御祭神とする、奈良県桜井市の三輪山にある大和一ノ宮三輪明神大神神社の御分社なんだそうです。「うまい酒がいつまでも飲めますように・・・」と真剣に祈ってしまうのでした。
全国の有名な窯で焼かれた盃のコレクションです。これは欲しいです。
囲炉裏のある座敷など、古い造り酒屋の様子は、日本家屋として一見の価値はあると思います。
この他に・喫茶コーナーと売店・上杉鷹山公展示室などがありました。期間限定商品など稀少な種類もありました。めずらしい東光のにごり酒をみやげに買って帰りました。
わたくしごとで恐縮なのですが・・・。現在わたしが暮らしている家の目と鼻の先には酒屋さんがあります。そこでは昔から東光を扱っていまして、わたしは何不自由なく飲みたい時に大好きな東光を味わうことができたのです。ところが最近その酒屋の店主である、おじさん、おばちゃん夫婦が高齢および体調不良のため店を閉めてしまったのです。というわけでわたしは遠くの酒屋まで東光を探しに行かねばならず、寂しい限りなのです。
※尚、わたしは、東光の関係者でも回し者でもありません。ただ純粋な東光の一ファンです。
■東光の酒蔵
開館時間
午前9時から午後4時30分まで
入館料
一般310円 中・高校生210円小学生150円
開館時間
 午前9時から午後4時30分まで
●駐車場/大型バス8台・乗用車30台
●住所:〒992-0031
山形県米沢市大町二丁目 3-22(柳町上通り)
TEL 0238(21)6601 / FAX0238(24)0408
フリーダイヤル 0120(27)6601
●ホームページhttp://www.tokonosakagura.com/
※データは2002年11月現在のものです。

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