高感度 地震警報器

過去の地震データに、地震警報器と緊急時地震速報のタイミングを示しています


■十勝沖地震■

東北地方太平洋沖地震と同じ海溝型地震です。本震と余震をまとめました。


図中に「緊急地震速報は、十分に間に合います」としていますが、今後の技術開発への期待を込めています。東北地方太平洋沖地震をみれば、海溝型地震に対して緊急地震速報は安心できません。

海溝型地震は、プレートの境界で発生する地震です。東北地方太平洋沖地震では、南北に400km以上・東西に160km以上の広範囲でプレートにズレが発生しました。それも全域が同時ではなく、3分間もかかってズレ続けました。

このときの緊急地震速報は、「三陸沖で地震が発生し、宮城県中部で震度4〜5弱」と発表されました(所要時間8.6秒)。これ以外に、緊急地震速報の発表はありませんでした。ところが広範囲で震度6〜7を観測し、南関東を含めて緊急地震速報が発表されるべき地震であったことはご存知のとおりです。

この状況を見れば、海溝型地震の震度予測は困難なのだろうと思います。同様な海溝型地震が、東海地方沖で懸念されています。正確な緊急地震速報が得られない可能性がありますから、注意が必要です。
地震警報器は、震源が遠いこともあって十分に間に合います。


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(C) 勝部雅稔 2011