AMトランスミッタ (負帰還型) の販売

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負帰還の採用で高音質を実現した AMラジオ用トランスミッタ です!


■ 特長

 
 ☆ 負帰還だから、高音質!
 
 ☆ 負帰還だから、音質がアンテナに左右されません!
 
 ☆ 531〜1602kHzの連続アナログチューニング!
 
 ☆ アンテナ同調インジケータで、簡単チューニング!
 
 ☆ アンテナ内蔵だから、単体でも使える!
 
 ☆ 外部ループアンテナを使えば、広めの部屋でもOK!
 
 ☆ ボディーで電波が遮蔽される自動車には、リード線アンテナで対応!
 
 ☆ ステレオ音源は、L+R のモノラルに変換!
 
 ☆ 7〜27Vの広い電源電圧範囲!
 

■ AMトランスミッタと基本動作

 
 まず 「AMトランスミッタ」 とは、本商品に音源(音楽プレイヤーなど)を接続して、AMラジオで聴くための送信機です。
 特に音楽を聴くための音質にこだわった結果、負帰還の採用に至りました。この負帰還は、アンテナの減衰特性で生じるオーディオ信号の劣化を防ぐ効果を持ちます。この負帰還は放送局の送信機にも採用されている、本格的な AM トランスミッタです。
 後ほどご紹介する YouTube には、原音と共に ラジオの受信音 をアップしております。これらの比較で、良好な音質がご理解いただけると思います。
 
 では、図1で基本動作と全体像をご説明します。負帰還とインジケータ動作は、後述いたします。  


図1 本商品の正面・背面パネルとブロック図

 
正面パネルは左から順に、
 ・ オーディオ入力端子(φ3.5mmミニジャック ステレオ・モノラル対応)
 ・ 電源スイッチ
 ・ インジケータ(赤色LED)
 ・ 送信周波数ツマミ
です。
 
背面パネルは左から順に、
 ・ アンテナ同調ツマミ
 ・ リード線アンテナ端子
 ・ 外部ループアンテナ端子(φ3.5mmミニジャック)
 ・ 電源ジャック
です。
 
 次に図1のブロック図を使って、動作を説明します。少々長文ですが、簡潔に一つひとつ説明いたしますので、お付き合いいただければと思います。文中の“ ”で囲まれた強調表示は、本体パネルや、ブロック図に登場する名称です。
 
 本商品はブロック図にある“可変周波数発振器”を内蔵しており、正面パネルの“送信周波数ツマミ”でAM放送周波数の 531〜1602[kHz] がワンノブで連続調整できます。この発振器出力を、“AM変調器”に入力します。AM変調器は、電波になる可変周波数発振器出力の一定した振幅を、オーディオ信号振幅に比例した振幅にする (AM波を生成する) 働きをします。この動作は掛け算なので、図記号は丸の中に掛け算記号の 「×」 としています。
 
 そのオーディオ信号は、正面パネルの“オーディオ入力端子”より入力します。必要な入力レベルは、イヤホンやヘッドホンで聴く程度です。ステレオ音源の場合は、モノラルに変換して送信します。モノラル音源の場合は、そのままモノラルで送信します (※ 本商品で、AMステレオ送信は出来ません)
 これでAM変調器出力にはAM信号が現れますが、送信するには微弱すぎるので、“送信増幅器”で適度な送信出力を得ています。
 
 背面パネルの“外部アンテナ端子”に何も接続されていなければ、送信出力は“内蔵アンテナ”で電波になります。
 
 内蔵アンテナには、“リード線アンテナ端子”が接続されています。リード線アンテナは、自動車内のようにボディーで電波が大きく減衰する環境でのご利用を想定しています。リード線アンテナ端子に数メートル程度のリード線を接続して、カーラジオアンテナに絡めると受信状態が改善します。またカーラジオ本体内にリード線を入れても (ハンダ付けなど電気的な接続はせずに、リード線を入れるだけです)、受信状態が改善できると思います。
 
 背面パネルの“外部アンテナ端子”には、市販されている TECSUN AN-200 などのパッシブ・ループ・アンテナがお使いいただけます。“内蔵アンテナ”で雑音を気にせず使えるのは、本商品から半径1メートル程度の範囲です。外部アンテナ端子に TECSUN AN-200 を接続すると、25[dB] アップ (18倍) が確認できています。これで10畳程度の室内であれば、雑音を気にせずお使いいただけると思います。
 本商品と AN-200 との接続には、 AN-200 付属の接続ケーブルがそのままお使いいただけます。この外部アンテナ端子にケーブルが接続されると、内蔵アンテナは自動的に切断され、外部アンテナに切り替わります。この場合に背面パネルの“アンテナ同調ツマミ”と“リード線アンテナ端子”は、いずれも無効になります。しかしインジケータは、内蔵アンテナと同様にお使いいただけます。
 
 “電源端子”は、中心電極直径が 2.1[mm] のDCジャックを採用しており、中心電極がプラス極です。電源電圧範囲は、7〜27[V] です。12[V]車であれば、シガーから電源を取っても良いでしょう。24[V]車では電圧変動を考えると、あまりお勧めできません。電源電圧が 27[V] を超えると部品が壊れてしまいますので、ご注意ください。
 

■ 負帰還とインジケータの動作

 
負帰還について
 負帰還の理解のポイントは、図1のブロック図で 「“負帰還増幅器”が持つ2つの入力間の電圧差が、ゼロボルトになるように動作する」 ことです。この動作からは、「“直線検波器出力”は、“オーディオ入力信号”と等しくなる」 とも言い得ます。このような動作を、「負帰還」 と呼びます。
 
 ここで直線検波器は、「AM信号を、低歪みでオーディオ信号に戻す動作」 をします。その直線検波器の入力は、“アンテナ”に生じるAM信号です。すなわち、アンテナに発生するAM信号が、オーディオ入力電圧と正確に一致するように動作するのです。このことでオーディオ入力に忠実なAM波が、アンテナから送出できます。
 
 これが、「負帰還だから、高音質」 のメカニズムです。このメカニズムは、“外部ループアンテナ”でも同様に機能しますので、「音質がアンテナで左右されない」 わけです。
 
 なおブロック図では直線検波器に 歪が多いダイオード検波 のように描いていますが、これは便宜的なもので、実際には能動素子を使った低歪みの検波器を開発し搭載しています。
 
 
インジケータについて
 正面パネルの“インジケータ”を正確に言葉表現すれば、「アンテナ同調インジケータ」 で、その輝度の明暗でアンテナの同調が正確に行えます。
 インジケータは図1ブロック図のとおり、“負帰還増幅器出力”に比例して輝度が変化します。負帰還増幅器出力が大きいほど、インジケータは明るく輝きます。
 
 いま送信周波数に対して、アンテナの同調がズレているとします。この状態は、「アンテナで、電力損失が大きくなっている」 と言い得ます。このとき負帰還は、損失を補うようにアンテナに電力供給します。このとき負帰還増幅器出力は大きくなりますから、インジケータが明るく輝きます。
 アンテナの同調が送信周波数にぴったり合うと、アンテナでの損失が最小になり、インジケーターの輝度は最も暗くなります。つまり、「インジケーターの最も暗い点が、アンテナの同調点」 というわけです。最適に同調させたとき、電源電流は最小の10[mA] ほどになります。この程度の電流であれば、電池動作でも実用になります。
 
 負帰還とインジケータは、外部アンテナ接続時にも有効に機能します。 TECSUN AN-200 であれば、その同調ツマミでインジケータの輝度が変化します。
 
 周波数調整や、インジケータを見ながらのアンテナ同調操作は、YouTube に動画をアップしました。動画は、内蔵アンテナと外部アンテナの違いによるラジオの受信音で音質変化が無いことや、原音との比較でラジオの受信音が高音質であることがお分かりいただける内容にしています。音楽の選定では、ドラムの急激な音量変化を伴う音や、シンバルの複雑な音、低域から高域までの音を含んでいるなどで決めました。この種の音楽で負帰還の定数設定が悪いと、音質劣化になって現れやすいことがあります。ヘッドフォンでお聴きになるとよいと思います。11分の長い動画ですが(半分以上は、音質確認のための音楽です)、お付き合いいただければと思います。

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■ 本体仕様

 

項 目仕 様備 考
送信周波数範囲531〜1602[kHz] 
本体の大きさ横幅×高さ×奥行き
6.5×14×3[cm]
突起を含まない
本体の重量150[グラム] 
電源電圧範囲7〜27[V]直流
電源電流10[mA]アンテナ同調時の標準値
電源ジャックφ2.1mm センタープラス 
オーディオ入力端子φ3.5[mm]ミニジャックステレオ・モノラル対応
外部ループアンテナ出力端子φ3.5[mm]ミニジャック 

■ オプション

電池ボックス(12ボルト 単3電池×8本用)


写真1.電池ボックス

 写真1が、単3電池×8本の電池ボックスです。プラグの中心電極が、プラスです。プラグは、中心電極直径が 2.1[mm] で、外周電極が5.5[mm]で、「DCプラグ」 などと呼ばれています。ご自身で、お作りになっても良いと思います。電池は付属しませんので、別途ご購入ください。電池には、アルカリ電池をお勧めいたします。

 この電池ボックスには、スイッチがついています。写真5では少し分かり難いのですが、電線が出ている面で、電線とは反対の端に小型のスライドスイッチがついています。
 

■ ACアダプタ (AC → DC 変換)

 当方で扱いがございませんが、オプションの電池ボックスの代わりに ACアダプタ がお使いいただけます。この場合に、“トランス式” をお勧めいたします。スイッチング式は、使えなくはないのですが、当方の実験では雑音が出ました。
 トランス式のほとんどは、出力電流によって出力電圧が変化します。このAMトランスミッタは僅かな電流しか消費しませんので、出力電圧が表示の電圧よりも高くなります。例えば、アイコー電子様の ACアダプタ の実測結果は次表の通りです。

公称出力電圧定格出力電流品番無負荷時出力電圧
6[V]300[mA]VSM-6329.3[V]
9[V]VSM-93214.0[V]

 無負荷時出力電圧は、公称出力電圧の 1.55 倍程度になっていることがわかります。これら商品であれば、お使いいただけます。
 
 一般にトランス式 ACアダプタ は、50Hz または 60Hz のAC電源周波数に起因したリプル電圧を含みます。本商品では、このリプル電圧がオーディオ信号に混じらないように設計いたしております。このことは、前出の YouTube の動画にあるラジオの録音で、最初の 10 秒間の無音期間で音量を上げてお聴きになれば、お分かりいただけると思います。ちいさな 「サー」 という雑音はありますが、「ブーン」 という雑音 (ハム音) はありません。

 すでにラジオ用の ACアダプタ などをお持ちであれば、それを流用されても良いと思います。本商品の電源電流は、最大 25[mA] 程度ですから、出力電流が問題になることは無いと思います。しかし無負荷時の出力電圧が、7〜27V の範囲にあることをご確認ください。また、中心電極がプラスですから、極性にもご注意ください。
 

■ 価格

項 目税込み価格[円]在庫状況 ○/×重量[g]
AM トランスミッタ本体40,150 × ただいま製作中!150
12[V]電池ボックス82571

送料
  本体およびオプションが各1点までであれば、郵便局の レターパックプラス(全国一律520円) に全て同梱して発送できます。レターパックプラスのお受け取り方法は、郵便配達員からの手渡しです。1商品2点以上をお買い上げの場合は、その都度の判断にさせてください。

■ 取扱説明書

 取扱説明書は、こちらよりダウンロードしてください。
 

■販売方法

 電子メール:mkatsube@juno.dti.ne.jp にて、お問い合わせください。
ご注文いただける場合は、振込み先口座番号などをお知らせいたします。ご入金確認後、直ちに発送いたします。

 お振込みには、三井住友銀行 と ゆうちょ銀行がご利用いただけます。
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