施術方法

ピンポイント押圧

いわゆる「ツボ」を外して押すことは犯罪行為にも等しく、 間違いなく揉み返しを起こすが 「ツボ」は元々押して良い場所だから痛み、腫れなどの炎症は起きないが、 経験と勘でしか捉えようがないだけに最低でも十年は 修業しないと的確には捉えられない。

ピンポイント押圧とは安全な「ツボ」の面積を更に狭く した「点」に力を集中させることで強く押しても打撲が避けられ、炎症を起さない。

押圧角度(おうあつかくど)

押す時の方向と角度も炎症を起さない要素で、これを無視した悪い例は、 陶器作りの下準備で粘土に含まれる余分な 空気を抜くために体重を乗せて前に押し出すように捏ねる形や 蕎麦・うどんは打つとは言うが全く同じ要領で体重を乗せて前に押し出すように 粉を捏ねる姿が代表的なものとして挙げられる。

施術師は体重を乗せて前に押し出す方が楽だから 不慣れな者は必ずこの形 になってしまうが押される側にとっては不快感と苦痛を強い られるため筋肉に力が入って反発することから筋細胞、毛細管を傷つけ炎症を起す。

正しくは垂直又は引き寄せるような角度と方向でなければならない。

漸増漸減圧(ぜんぞうぜんげんあつ)

漸とは「徐々に」で、押す時も離すときも急激でないことを意味している。

急激な押し方は深層に力が届く前に表層に打撲が起こり、離し方が急激であれば 応力の急変で内圧が上がり毛細管が傷むため漸増漸減圧は当然身につけるべき 基本操作には違いないが、実は押すことよりも離す時の漸減圧が遥かに難しく、 強く押せば押す程同じ割合で減圧する必要があり、 これが上手く出来なければ急激に押した場合と同様に炎症を起す。

そればかりではなく施術はそもそも押すことに目的があるから、その事ばかりが 意識されると圧の抜き方が疎かになって増と減のバランスが崩れ患者に 不快感を与えてしまうのである。

以上、強く押しながら揉み返しを起さず、深部筋にだけ働きかけるためには 「ピンポイントで垂直、又は引き気味に、徐々に押し徐々に離す」

言葉にすればたったこれだけのことだが小手先で強く押す程度のものではなく全体重 を一点に集中させてこれを行うことでしか感覚麻痺がどんなものか 経験できないために、慢性痛が悪化した状態では患部は痛くないというパラドックスを 世の施術者は誰一人として理解していないのではないだろうか。

その証拠に強く押すことの有用性や慢性痛の 感覚麻痺について説明したものが文献上、ネット上のどこにも見当たらない。

つまり強く押しながら揉み返しを起さず深部筋にだけ働きかける矛盾とも思える施術方法 は言葉では説明できても実際に行う事となると誰にでもできる程簡単ではなく、 常に危険と隣り合せのリスクを伴う行為だから、仮に有用性を知っていたとしても ヘマをして悪化や怪我をさせるぐらいなら有りもしない理由(言い訳)を挙げ連ねてでも危険行為(本気の治療)を避けたいと大半の施術者が考えたとしても全く不思議ではないのである。

しかしサイトを開設する 多くの施術者が腰痛などの慢性痛に悩んだ末に何らかの施術によって救われたことを開業の動機として挙げ、同様に痛みに悩む人々に安らぎをもたらすことに使命感を覚えると語り、単なる生活の糧を得る為でないと公言しているのだから施術者はリスクを負いながらでも本気で治そうと考えなければならないし本気で実行しなければならない筈ではないか。


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