パソコンを購入する時は、なかなか悩むことが多くて決断ができないものです。「どのメーカーにするのか?」、「予算は?」、「置き場所は?」など、悩みの種はつきません。
このコンテンツは、その悩みを少しでも楽にできればと開設しました。まぁ、参考程度にご覧下さい。最終判断は、みなさんのお気持ち次第です。
利用目的を決めましょう!
購入したパソコンで何がしたいのかを明確にしましょう。「仕事」、「写真」、「作曲」他、できることはたくさんあります。その中で、何をしようとしているのか?
例えば、「仕事」が目的なら、それほど拡張性のあるものは必要ありません。必要なのは基本的な機能がしっかりしたものになります。
「写真」なら基本機能もしっかりしたもので、なおかつある程度拡張性があるものになります。
また、「目的がはっきりせず、いずれあれも・これも」という場合には、基本機能も、拡張性もしっかり備えたものになります。そうしないと、いざ何かする時に能力不足という大きな壁にぶつかってしまいます。はじめは能力の低い安価なもので「遊んで」、2台目で目的をきちんと定めるのも1つの手段ですね。
基本能力の目安(2002年9月現在)
CPU
メモリ
HDD
ドライブ
ディスプレー
LAN
モデム
Intel pentium4 1.5〜1.7GHzが上位機種。
下位機種でも、Intel celeron 1GHz。
256MBは最低でもほしい。
80GB程度が標準。
DVD-ROM/CD-RWが、あれば良い。
注意したいのは、フロッピーディスク。最近ではオプションになっているものも少なくない。
15〜17インチが多い。できれば17インチ。
液晶は、お好み。ただし、液晶では、できないこともまれにありますので、要注意。
インターネット、しかもブロードバンドを考えているなら是非考慮しましょう。
100BASE-T が最適。
インターネット、FAXをする際に必要。
拡張性の目安(2002年9月現在)
USB
PS/2ポート
シリアルポート
テレビ・ビデオ端子
PCIスロット
PCカードスロット
最低でも2つ。拡張性が必要なら4つ。
拡張性が必要なら、マウス、キーボード用が必要
最近では、装備されていないものもあるが、拡張性を求めるなら、ある方が良い。
テレビを見たり、ビデオ編集を考えたい場合は、是非考慮したい。
本体内の拡張スロットなので、拡張性を求めるなら2つ以上
デスクトップ型なら無くても構わない。
ノート型は2つ。
予算、メーカーを決めましょう!
目的が決まれば、次に「予算」と「メーカー」を絞ります。場合によっては、機種の選定から入っても結構かと思いますが・・・。
「予算」は、皆さんの懐具合ですから、言うまでもないでしょうが、出し渋り過ぎても良いことはありませんので、気をつけましょう。
「メーカー」は、流動的な要素が多いため、その時々で変化しますが、まず、その特徴を知りましょう。
メーカー名
特徴
(独断と偏見も少々・・・)
「アップル」
「マック」のメーカーです。
「マック」はデザイナー、作曲家など、アーティスト向けの印象がかなり強いです。
また、独自路線を走っているため、周辺機器の値段が「WINDOWS」陣営に比べ下がりにくい傾向があるようです。
ユーザー人口も限られているため、サポート(教室等)も限られているのが現状です。
総合的には、専門的なことを行わないなら、選ぶメリットはあまりないように思われます。容姿に惑わされないように・・・
「NEC」
昔、「パソコンと言えばNEC」という時代はありましたが、現在は「う〜む・・・」という感じでしょうか。原因は「昔のNEC」に引きずられているためのような気がします。気持ちは良くわかりますが・・・。
「WINDOWS」は「DOS/V」というメーカーを超えた規格のパソコンなのですが、「WINDOWS」登場当時、「NEC」は「昔のNEC」を捨てきれず、独自路線を歩もうとしました。「DOS/V」を無視しようとしたのです。そのため必然的に、「WINDOWS」の利点であるところの「他社との互換性」が無くなってしまいました。当然利点の無いパソコンがユーサーに受け入れられる訳はなく、「NECは避けましょう」という流れになってしまいました。
売り上げの伸びない「NEC」としては「DOS/V」に合わせるしかなく、その後、路線変更を行いましたが、一歩他社に遅れをとった感は否めません。また、独自路線も完全に捨てきれてはいないように感じます。プライドがそうさせるのでしょうか?
総合的には、悪くはありませんが、お勧めは致しません。NECがお好きな方はどうぞ。
「富士通」
販売店の店頭に良く並んでいるメーカーの一つです。はじめの頃、「初期不良が多い」という評判で、避けられていましたが、現在は、まあ可も無く不可も無くというところでしょうか。ただ、故障をよく聞きますので、耐久性に不安があるのと、周辺機器との相性で、問題ありの中に良く名前は見るように思いますが・・・。
総合的には、まあ、普通かと思います。初めて購入するパソコンとしては良いでしょう。色々なソフトが付いてますし、練習機としては最適かな?ただし、早い段階で買い換えを考えた方が良いかも・・・
「ソニー」
人気の「VAIO」(バイオ)のメーカーです。独自のスタイルで、多機能を目指しているようです。目の付け所は良いのですが、価格の壁がそれを中途半端にしているようです。多機能にする場合には、基本能力も高くなければならないはずですが、コストを抑えるためか、中途半端だったりします。また、独自のスタイルにこだわるため、周辺機器も独自のものを指定したり、他社との相性が悪かったりと「昔のNEC」を彷彿とさせます。
総合的には、色んなことをしたいけれど、何をしたら良いかわからないような方の練習機としては良いでしょう。しかし、専門的に行う場合には、少々能力不足と、拡張性、周辺機器との相性に疑問が残ります。お薦めは致しません。容姿に惑わされないように・・・
「シャープ」
「液晶」のシャープです。ですから、「液晶画面」では、一番です。とにかく省スペースで、画面が綺麗でなければいけない方には良いでしょう。しかし、パソコンそのものについては疑問が残ります。「フリーズ」を起こしやすいなど、あまり良い評判は聞きません。かく言う私もノートパソコンを購入した際に、初期不良で2度も交換した経験があります。最後には別メーカーに変更したほどです。かなり前の話ですが・・・
総合的には、「液晶」にこだわるのなら、ここ以外はありません。ですが、パソコンとしては「初期不良」、「故障」、「不具合」など障害、耐久性に疑問が残ります。お薦めは致しません。
「ソーテック」
安価で有名なメーカーです。とにかく安いです。予算が厳しい場合は、頼もしい存在です。但し、安い分初期不良や故障は、ある程度覚悟しておきましょう。でも、決して悪くないですよ。
総合的には、予算重視の場合、検討しましょう。初心者でも大丈夫ですし、アプリケーションもそれなりに入ってます。
「IBM」
アメリカのメーカーで、老舗。日本では有名です。店頭でも、比較的に並んでいます。値段も、内容も他の国内メーカーと大差ありませんので。
総合的には、海外メーカーとは言え国内メーカーと大差ありません。問題もそれほど多くはないようですので初心者、業務用に良いのでは。
「コンパック」
アメリカのメーカーで、日本では、「いまいち」ですが、世界的なシェアでは一番です。価格も安価です。しかし、店頭に並んでいることはあまりありませんので、通販で手に入れることになります。
総合的には、海外メーカーに抵抗がなければ、お薦めです。入手は難しいでしょうが・・・
「DELL」
アメリカのメーカーで、価格は安価ですが、通販専門です。かなり玄人好みでもあります。イメージ的には、注文組み立てのような感じですので、パソコンのことが解っていないと、苦労します。しかも通販専門ですので、敷居は高く感じてしまいますね。耐久性、初期不良は問題ないようです。また、ソフトは空に近い状態ということもあり、初心者には向かないでしょう。
総合的には、中級者以上で海外メーカーに抵抗がなければ、2台目以降にはお薦めです。ヘビーユーザーには是非どうぞ。価格が安価なのも嬉しいですね。
目的に合わせて機種を選定しましょう!
次に、決まった目的、予算、メーカーに合わせて機種を絞り込みましょう。
機種は、大抵3〜4ヶ月毎に変わって行きますので、具体的な話はできませんから、概略を説明します。
まずは、置き場所が確保できるのかどうかを考えます。パソコンは換気が大切ですから、パソコンの大きさプラスアルファが必要になり、また、湿気、ホコリ、磁気は避ける必要がありますので、それらも考慮に入れます。以上の点から決めた置き場所が、大スペースならデスクトップ型、小スペースなら省スペース液晶型または、ノート型になります。(好みの問題もありますが)
さらに、具体的な基本能力、拡張性を目的に合わせて、総合的に判断します。ですが、初めての方には難しいので、販売店の店員によく聞くようにしましょう。高い買い物ですから、念入りに相談してください。また、相談に応じない、対応が悪い場合は、躊躇いなく店を変えましょう。
販売店を決めましょう!
とにかく安い店、店員が親切な店、故障の保証が長い店等、お店によって様々に特典が違いますので、お好みで選びましょう。色々と梯子をして決めるのがいいでしょうね。その方が、値段交渉も有利?かな。
初心者の方は、まず親切なお店で、機種の相談をしてみましょう。値段も手ごろであれば、そのお店で購入してもいいですし、安い方がよければ機種が決まってから、そういう店に行くのが良いでしょう。
インターネットで購入すると安い場合もありますので、2台目以降は考慮するべきでしょうね。
購入後の注意点!
最後に、購入後の注意点がいくつかありますので、挙げておきます。
1.できるだけ早くに開封しましょう。
初期不良、部品不足など時間が経てば不利になってしまいます。
2.箱は3週間位は置いておきましょう。
開封後、空き箱は、大きくて邪魔になりますが、最低3週間は捨てずに置いておきましょう。(中古販売を考えている場合は、最後まで)早い段階の初期不良、故障などの場合、箱があれば交換してくれる場合が多いですから。
3.ユーザー登録ハガキは、できるだけ出しましょう。
大抵、たくさんのユーザー登録ハガキが同梱されているはずです。これは、できるだけ出しましょう。出さなければ、問題が起こった場合に不利な扱いを受けたり、新製品を安く手に入れるチャンスを逃したりします。
4.一生懸命触りましょう。
大抵のパソコンの故障保証は1年です。これは、一般家電と違って、どんな故障の起こり方でも対応してくれます。つまり、一年間はどんな故障も保証してくれるということです。さらに言えば1年間は一生懸命、壊れるぐらい触ろうということです。何せ保証があるのですから。
メーカーさんに怒られそうですが、保証期間中は壊すつもりで、遠慮せずに色々とチャレンジしてください。パソコンの上達は、まずはそこからです。
以上が、パソコンの買い方の基本です。
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