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塾長エッセイ

2009年夏-2号……『受験情報の死角』 塾長/青沼 隆

 長年、塾の教師をやっていて感じるのは、受験情報には死角があるのではないかということです。

 受験には、中学受験、高校受験、大学受験などがあります。子どもが小学生の高学年に達すれば、保護者の方の多くは、するしないは別にして中学受験をお考えになります。同様に、中学になれば高校受験、高校になれば大学受験をお考えになります。子どもの年令に応じて、これらの受験をお考えになるのは当然のことです。

 この時に、例えば中学受験ならA中学とB中学、高校受験ならC高校とD高校の比較などをします。そして、子どもの偏差値や志望校の偏差値、それに、学校の特色などを考慮に入れて最終的な受験校を選びます。どの範囲までの情報を集めるかは、子どもの様子や保護者の興味や関心によって異なります。ただ、いずれの場合も、中学受験なら中学受験の、高校受験なら高校受験のフィールドに限定されます。

 中学受験や高校受験のときに、大学受験の情報を集める方はまずいないようです。必要ないと言われればそれまでですが、最終学歴は原則として大学です。中学受験も高校受験も、大学受験への一里塚です。考えてみれば、大学受験のフィールドに踏み入らないで学校選びをするのは妙なことのように思えます。

 例えば、中学受験である大学付属校を受験したとします。このときに、その大学の偏差値や学部、所在地までは調べる方が多いと思いますが、AOや推薦も含めた「入りやすさ、入りにくさ」まで調査する方はほとんどいません。子どもの適性(一般受験型・AO推薦型など)によっては、中学受験の「難関校」が大学受験の「すべり止め」になるケースはいくらでもあります。

 中学受験専門塾や大学受験専門予備校は、基本的に中学受験あるいは大学受験の情報しか発信しません。また、学校でも、中学校は高校受験の情報だけを提供しています。こんな現実も、受験情報の死角を招いているように思えます。

 伸栄学習会では、中学受験・高校受験・大学受験と「縦の受験」を同時に行っています。これらの情報を「縦に」並べてみると、中学受験、高校受験それぞれの情報を「横に」見たときと全く違った世界が見えてきます。

 伸栄学習会としては、この「縦の視点」を生かした情報を今後も発信していきたいと思います。ご相談などありましたら、いつでもお越し下さい。



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