阿蘇山・菊池渓谷− No.2
(熊本県)2003.8月

                                     
 阿蘇外輪山は草原になっており、特有の花も多く見られます。

 美しい瑠璃色の球体は、 ヒゴタイです。 
国内では主に九州に分布している氷河期の残存植物です。

 熊本の人が愛情を込めて
 「この花は熊本の花たい」  「名前が ひご(肥後)たい」
 と方言をまじえて自慢してくれました。


 小さくてぽってりした白い花は、 アソノコギリソウ。
葉がのこぎり状になっています。
 阿蘇地方には普通に見られますが、
こちらも九州特産のノコギリソウです。






アソノコギリソウ
瑠璃色の球体 ヒゴタイ



肥後の赤牛
 広い高原では牛の放牧もされています。

 肥後の赤牛がのんびりと
涼しい高原の草を食べています。



 シラヤマギクもたくさん咲いています。

 若い時期は食用にされます。 
別名は ムコナといいます。
ヨメナに対して付けられた名前だそうですよ。                          
シラヤマギク



オミナエシ


高原の“美少年”
阿蘇山とタムラソウ ナガバシュロソウ


 今回は、阿蘇の高原を意識して撮してみました。
   阿蘇山を背景に タムラソウ
   外輪山をバックに オミナエシ
   高原の“美少年”は なかなか 
(小さいぞぉ〜)
                                いかがでしょうか。

 黒ユリのような色の花は、 ナガバシュロソウです。 
 とてもシックですよね。
 
 草原の光を浴びて 
ヤマホトトギスや タチフウロもまぶしそうです。

 
 


タチフウロ
ヤマホトトギス

抜けるような青空にはえる シシウドは
夏の熱さと たくましさを感じさせてくれます。



 おやっ マユタテアカネがすぐ近くに留まりました。
腹部はもう真っ赤に色づいていました。
 阿蘇の高原にも少しずつ
秋の気配がしてきているんですね。


 阿蘇をあとにして、今日は日本一の炭酸泉を誇る
 長湯温泉まで足をのばすことにしました。




マユタテアカネ
夏の青空とシシウド



「阿蘇・菊池渓谷の夏」 いかがだったでしょうか  次は
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