阿蘇山・菊地渓谷−過ぎゆく夏 No.1
(熊本県)2003.8月

                                     
 九州 阿蘇外輪山の伏流水が、集まるここ 「菊池渓谷」は
原生林におおわれ、水量は豊富で、四季折々に美しさを味わえる渓谷です。

今回の阿蘇行きは、この菊池渓谷を訪ねるところから始めました。



まず車を駐車場に止めると、 係の人が駐車代を集金にきました。
 「100円です」  「えっ!いまどき・・」
その安さにおもわずびっくりしました。 なんだかもう得した気分です。


 菊地渓谷は渓谷沿いに遊歩道があり、、夏でもひんやりとしていて
とても気持ちよく歩けます。

 岩陰には、イワタバコの紫色の花がさいています。
花びらが、すご〜くまばらな、オオバヨメナもたくさん咲いていました。
 
 オオバヨメナを見ていると 「妖精が花びら占いを途中までしていた・・・」
そんな気になってきました。

イワタバコ
菊池渓谷 オオバヨメナ



ノブキの実
 山陰によく見られる植物では
葉が蕗に似ているノブキ、実は放射状でおもしろい形です。

 大根の葉に似ている
ダイコンソウも黄色い花を咲かせています。

 真っ黒なトンボがいました。
ハグロトンボです。なかなかおおきなトンボで
優雅に羽を広げたり閉じたりしていました。

                                         
ノブキ ダイコンソウ



ハグロトンボ


イチモンジチョウも見つけました。
羽を広げると白く一文字になっていますが
閉じても綺麗な模様でした。


 菊池渓谷にはいくつもの滝があり、
それらの滝を見ながら遊歩道を行くと
明るく開けた広河原に到着します。

ここは、明るくて広いため
みんな、お弁当を食べたり、
のんびり水辺で遊んだりしています。
 
イチモンジチョウ 菊池渓谷・広河原

 菊池渓谷を出発して、菊地スカイラインをどんどん登っていくと、
目の前が大きく開け、世界最大級を誇るカルデラの
 「阿蘇山」が姿を現します。

 阿蘇山は五岳からなり、その雄大な姿は
「大仏のねたる姿や・・・」とたとえられるています。

 阿蘇五岳の最高峰は高岳で、標高は1592mです。
なんと 『ひごくに』と読めます。
肥後の国・熊本にぴったりとは驚きますね。

 現在でも噴煙を上げているのは中岳、

 吉井勇がここにきて次の歌を詠みました。

 
     大阿蘇の山の煙はおもしろし
        空にのぼりて夏雲となる

 
「大仏のねたる姿や・・・」とたとえられる  阿蘇五岳