平尾台−草もみじ No.2
(福岡県)2003.10月

草原には、
ヒメヒゴタイが花を咲かせています。


総苞のりん片に、紅紫色の
美しい付属帯を持っているのが
特徴です。


花の咲く前の蕾を見ると、
「 丸い紫色の球体 」の感じが
ヒゴタイを小さくしたようですね。
草原に ヒメヒゴタイが咲く 蕾は丸い紫色の球体 ヒメヒゴタイ





ムラサキセンブリ
平尾台には、センブリがいたるところで見られます。

紫色をした、ムラサキセンブリ。
花はちょっと大きめです。

日本各地で盗掘されて、
だんだん少なくなってきたといわれる
白い花の センブリ。

学生の頃、センブリを口にしてみましたが
その苦さは、今でも忘れられません。


そしてイヌセンブリ。
こちらは、センブリによく似ていますが、
苦くなく生薬になりません。


3種類のセンブリが見られる場所は
日本でも、もはや珍しいのではないでしょうか。
 

イヌセンブリ
センブリ

サルトリイバラの
真っ赤な実も
まん丸く綺麗です。


ウメバチソウも
咲き始めました。

アップで見ると
仮雄しべの先端が
まん丸くなり、
等間隔で一定の
リズムを奏でている様でした。
サルトリイバラの実 ウメバチソウ 仮雄しべの先端が丸くなり、輝いています



いよいよリンドウが咲き始めると
平尾台も晩秋です。

春から秋まで花を楽しませてくれた
石灰岩の草原も
日に日にセピア色に
変わっていきます。

そして、
このセピア色に変わってゆく
一瞬一瞬も
美しい平尾台の自然なのですね。



         おしまい

  リンドウ 平尾台の草原も、日に日にセピア色に変わっていく


「 平尾台−草もみじ 」
 いかがだったでしょうか

次回は、晩秋〜初冬の頃

予定しています。 お楽しみに