九重連山・久住山− Part.2
(大分県)2003.8月

                                     


ノリウツギ
 ヒヨドリバナの群落を捜すのは、帰りにして(楽しみは後にのこして)
どんどん先に登ってくことにします。

 ノリウツギの白い花が、今の時期とても綺麗で、
登山中目を楽しませてくれます。


 前方に独特の岩肌をみせる、星生崎(ほっしょうざき)が、
突然現れました。 見た目は荒々しいのですが、
 “星が生まれる崎(先端)”とは、
なんともロマンチックな場所ですね。
 
ここで見る夜空には、数えきれないほどの星たちが輝くのでしょうね。



 ここまで来ると、岩場の所にはコケモモが見られます。

今回のお目当ての2番目は「コケモモの赤い実」です。








コケモモの赤い実

コケモモの花
   独特の岩肌をみせる 星生崎(ほっしょうざき) 




 九重連山のコケモモは、
国の天然記念物に指定されています。
ここ九重山群が分布の南限とされているからです。       

 なんと、日本での南限だけでなく
 世界の南限だそうですよ。
これにはおもわずびっくり!!                

 コケモモのかわいい花は、6月頃に見られます。
       


久住分れ  久住分れです、右に登っていくと久住山(1786.9m)の頂上
左手には硫黄山の噴煙が立ち上っています。

 久住山の頂上を目指すのは次回にとっておいて、
今日の行動予定は、ここまでです。
 
   
        噴煙を上げる 硫黄山                 久住山(1786.9m)頂上
        


遅いお昼を食べ、ヒヨドリバナの林まで引き返すことにします。

 登山道脇には、花の時期も終わりにちかい ノギランがあちこちに見られます。 
別名 キツネの尾といわれています。

 高さが20〜30cmほどの低いセリは、九州筑紫の名が付いた ツクシゼリ。 南に行くほど小さくなるそうですよ。


 黄色いアキノキリンソウが、早くも花を咲かせ始めていました。
ノギラン 背が低い ツクシ(筑紫)ゼリ アキノキリンソウ



ヤクシマホツツジ

ヤクシマホツツジの花
行きにチェックしておいた、ヒヨドリバナの群生している樹林帯が近くなってきました。
 

リョウブが白い花を咲かせています。

 すぐ隣には、ヤクシマホツツジ。
花の先端が濃い紅をしていて、かれんな花です。 
 とても、ツツジの仲間とは思えませんね。


リョウブの花


いましたいました!!
憧れの蝶 「アサギマダラ」です。 たくさんいます。 ゆっくりと、翅を開いたり、閉じたりしています。

『アサギマダラは体の中にガガイモ科の植物の毒を貯めこんでいるチョウなので、 相手に自分が毒のあるチョウだということを知らせるためにゆっくり飛ぶそうです。  チョウや蛾の中にはこれらの毒チョウに擬態して、身を守るものもいます。 (アゲハモドキやツマグロヒョウモンの雌などがそうです)』
                                    “野道を行けば”のashさんから教えて頂きました。


 あの美しさは、毒を持つ美しさだったとは・・・自然界のしくみは素晴らしいですね。
ということで、クイズの正解はAでした。 今回はBとかなり迷った方もいらしゃいました。 レベルが高い良い問題でしたね。

この場所で、しばし時を忘れて、美しいアサギマダラたちの世界に浸りました。
 
 この後、下山し、今日は九重の星生温泉に入ります。
夏ならではの、冷た〜い温泉(冷泉)にもチャレンジします。 すごく楽しみです。



「九重連山・久住山−夏」 いかがだったでしょうか 
今回は、なか子の『ミニミニギャラリー』もありますので
こちらの方もあわせてご覧下さい