12月 櫨並木
  


風が一段と冷たくなり、冬の訪れを感じるようになると、
ここ福岡県久留米市にある「曽根のハゼ並木」が深紅に色づき始めます。

この櫨の木は、享保15年(1730年)頃に久留米藩が
蝋の原料となるハゼの実をとるために植裁したものです。

『 筑後が多くの芸術家を生んだのは、櫨の紅葉にある 』と
作家 佐藤春夫に言わしめたほど、みごとな風景です。

曽根のハゼ並木」には葯200本のハゼの木が、1.1kmにわたり植えられています。



紅葉した葉が落ちてもハゼの実は残っています
すばらしい深紅の紅葉



和ろうそく」の原料となるハゼの実



約280年ほど前に植えられたハゼは、今ではみごとな大樹となっています。 



まだ紅葉していない葉との色のバランスが絶妙



久留米出身の洋画家 青木繁 が詠んだ歌です。


わが国は筑紫の国や 白日別(しらひわけ)
母います国 櫨(はじ)おおき国



今、この国にもまだ櫨
(はじ)はおおく残っているのでしょうか・・。



12月No.2 に続きます