いやー、天然一族(笑)

カブル・カン(チンギスの3代前、ひいじいちゃん)は、金の熙宗の宮廷を訪れた折、催された酒宴で本気で酔っ払い、熙宗の髭を引っ張って、捨てゼリフまで吐いた模様です。
シラフに戻って謝りにいった時、寛容賢明な熙宗はただ笑うばかりで咎めなかったそうだけど、ホントによく生きて帰ってきたよな・・・υ

草原由来の王朝がたいていやるように、金は中国に対しては中国風、草原に対しては河汗(カガン)として接していたらしく、こういう酒宴には車座で無礼講ってこともあったらしいです。

朝貢などの使者に部族の首長本人が立つのは、チンギスもやったことがあるし、例のないことではありません。
あー、でもそういえば、チンギス(まだテムジン)も朝貢使にたった折、歳幣を受け取りにきた衛王弁済(後の衛紹王)のあまりのダメさ加減にあきれて、礼をせずに去っているので、首長本人が来ると、ろくなことはないかもしれません・・・

ちなみにそののち、衛紹王が金の皇帝に即位したことを聞いたテムジンは、「中国の皇帝は天人がなると聞いていたのに、あんな馬鹿でもなれるなら、もう拝むのはゴメンだな」と金使を追い返して、国交断絶に至ります。
やっぱり、ろくなことはないかも・・・?υ