ボックスアート展と静岡ホビーショー
日記07,5,20

静岡県立美術館で開催されたボックスアート展に行ってきました。
ビバ! アナログ手彩色!
口開けて見ろ! つーか、見てると自然に口が開く!


最初の方は戦前、戦中の雑誌付録や木製の模型飛行機の教材など。
雑誌『少年倶楽部』についてた紙の組み立て飛行機や戦艦のおまけとか、
あまりの大きさと精巧さにびっくりです。
これマジに雑誌のおまけなんですか? 全長50cmくらい軽くあるけど!


そして目玉のボックスアートの数々。
主に戦車とか戦艦とかの絵で、画用紙に不透明水彩での手彩色です。
涙が出ます(本泣υ)
印刷されて箱になったものは見たことがあるわけですが(またはイメージがあるわけですが)、
原画・・・原画は・・・すべて手描きで描いてあるんですよあああ・・・(感涙)

不透明水彩は、紙の白さを利用して描く透明水彩と違って、すべてを絵の具でコントロールする描き方です。
波の飛沫や雲や光を、透明水彩は色を塗らずに紙の色で見せるのと違い、
不透明水彩は、すべての姿を色を塗ることによって描き出します。
光を、白を塗って描くわけです。
不透明水彩のリアル絵というと、アニメの背景画などがあります。
あれも現物見てみると思わずため息が出るのですが、
背景画として描かれるために、絵画としてはどうしても「主役不在」になってしまいます。
でもこれは・・・ボックスアートは・・・ドーンと真ん中に主役が居るんですよう!
戦車の転輪からこぼれる砂が、戦闘機の翼が捉えた風のうなりが、戦艦が掻き分け進む波の重さが、
それらすべてが人の目に捕らえられ、人の手で紙の上に留められているのです。
ああ、感動した。
あの戦艦の電線の細さを、戦車兵のゴーグルの反射を、プロペラの回る震えを、
絵に描けるなんて。
後半にはエアブラシやCGを使うようになってきてて、わりとタッチを生かすような塗り方ではあるのですが、
やっぱり筆跡のセクシーさにはかないません。
筆で描かれた絵ってセクシー・・・
下書きの鉛筆線にドキドキする〜・・・っっっ!!
ああ、絵描きたい。
あんなふうにはとても描けないけど、描きたーい!
と、やたら思った展示でした。


そのあとは、せっかく静岡に住んでるんだから一度は行ってみたかった静岡ホビーショーへ。
実はけっこう遅くなっちゃって、5時でおしまいなのに会場に入ったのは3時半ころ。
なんかもういろいろ満載なのに、時間がなくて駆け足でしか見られず、残念でした。
(余談ですが、開催中は全国から車が集まるので、道がすごく混むのですが、
県美からツインメッセまで乗ったタクシーは、すごい裏道を抜けてくれました。
。わりと知ってる道程なのに、途中どこ走ってるのかまるで分かりませんでした。これもまたプロの仕事!)
こっちは写真も撮れたので、いくつか〜。

↓丸っこくてかわいかったジェット機v

       ↑ジャンボジェットは、たくさん居ると
           トビウオの群れのよう。

↑やっぱ軍服よね! ドイツでね!   
←『火ぃあるか?』               
かっこよかったよこれ、
黒モードでコンサートのザク。↓


定食屋でラーメン食ってるザク→
お水はセルフサービスです(笑)

←壊れて廃棄されたザクの周りで
  たむろし、群れる兵士たち

兵隊さんたちは2次大戦の軍服なので
ジオラマならではのコラボなわけですが、
現実にガンダムが乗り回され、壊れて
廃棄される時代になったとしても、
(人型であんな重いもの立てないから
ありえねぇとかのツッコミは無しってことで)
こんなふうに兵隊さんはたむろし、
役目を終えたザクは朽ちていくだろう・・・と
なんとなく感慨深いジオラマでした。

もちろん完成品だけじゃなくて、プラモデルに関するすべてのものが展示即売してるわけですが、
私なんかが見て楽しいのは、やっぱりこういったジオラマセットのコーナーでした。
でもそういう素人でも、見るところはたくさんあるので、いけば楽しめると思います。
私は自分が作るんだったら、木彫のお城とかがいいなぁ〜v

会場がいくつかあって、今回はタミヤの本社が公開されていたり、
別会場のグランシップでは鉄道模型のトレインフェスタをやってたりと、
何でもやっちゃうぜな感じです。
(毎年そうなのかな? いつもなかなか行けなかったものですから)
道が狭いので車は詰まるけど、各会場をシャトルバスが巡回してるので、
うまく捕まえれば時間をかけずに移動できるようになってました。

ああ、なんだか長々書いていたら明け方だ。
どちらも今日でおしまいですが、行かれる方は楽しんできてください。
こんな時間にアップしても、見て行けるわけないけど。