農業情報研究所>農業・農村・食料>中東・アフリカ>ニュース:2012年11月19日
エジプトがウクライナを小麦供給国リストから外す 12月1日から輸出停止のウクライナ公式通知
世界最大の小麦輸入国で、ウクライナ・ロシア・カザフスタンなどのいわゆる黒海小麦に大きく依存してきたエジプトが、ウクライナを来年の小麦供給国リストから外した。エジプト食料調達庁(GASC)が、今年12月1日から輸出を停止するというウクライナ政府からの公式通知を受け取ったためという。
黒海小麦の輸出をめぐる不確実性は輸入国としてのエジプトの立場を弱いものにしてきた。GASCは最近数ヵ月、積極的に買い、ほぼ7ヵ月分の小麦ストックをかき集めた。2013年1月−4月は、ロシア、オーストラリア、アルゼンチン、カナダ、米国、フランスから、最低150 万トンを買う計画という。
Egypt to remove Ukraine from wheat suppliers' list in 2013 ,Kyiv Post,12.11.17
調達先の世界中への拡大は、世界小麦市場の一層の逼迫につながる恐れがある。