農業情報研究所農業・農村・食料動物病ニュース:2014年4月10日

群馬県卸売市場で豚肉価格が上昇 豚流行性下痢が影響

 先日警告しておいたが(豚流行性下痢が大流行 食卓を脅かすのは消費税増税だけではない,14.3.29)、豚流行性下痢(PED)の流行がとうとう豚肉価格に影響を及ぼし始めたようだ。群馬県県食肉卸売市場(玉村町)の豚肉の全体市況で、「上物の加重平均価格(一キロ当たり、税込み)が今週に入って前年同月平均より二割弱上昇していることが分かった。県内では四日に最初の豚流行性下痢(PED)の疑い例が確認され、二例目も含め六百五十頭以上が死んでおり、市場関係者は『PEDの影響が表れてきた』とみている」とのことである。 

 卸売市場によると、食肉として取引されるのは生後半年程度の豚で、生後間もない哺乳中の豚がPEDウイルスに感染すると大半が死ぬため、市況への影響が表れやすいという。上物の加重平均価格は、PEDの疑い例が公表される直前の3日の500円から、週末休場後の7日に529円に上昇、9日は526円だった。昨年4月の月間平均価格は450円前後だった。

 PEDは昨年末ごろから、豚肉の本場である九州地方などから全国に拡大。各地の食肉卸売市場で品薄となり、全国有数の産地がある県食肉卸売市場でも今年に入って高値が続いていた。市場関係者は「上物が500円を超えると高いという印象を受ける。市場でも、卸売業者の間からPEDの影響を懸念する声が広がっている。早く沈静化させないと、消費者の食卓へ高価格となって飛び火する恐れがある」と分析しているという。

 豚肉価格 前年同月比 2割弱上昇(群馬) 東京新聞 14.4.10

 なお、昨年5月に初めてPED発生が確認され、年末までに23州に広がった米国では、豚肉価格への影響は既に顕著に現れている。現在のような発生状況が続けば、日本も同様な事態になることが避けられないだろう。

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