農業情報研究所農業・農村・食料アジア・太平洋地域ニュース:2011年5月11日

2000年代の韓国食品物価指数 OECD・G7平均を大きく上回る 国際分業の成果は?

  韓国の現代経済研究院が11日に公表した報告書によると、2000〜2010年の韓国の食品物価指数平均上昇率は4.4%で、経済協力開発機構(OECD)平均の2.8%、先進7ヵ国(G7)平均の2.1%を大きく上回っているという。

 食品物価が高いのは、肉類、果物類など消費者が多く買い求める食料品の価格がすべて高いためで、2009年の購買力平価ベースで、韓国の豚肉、牛肉価格はG7平均の3倍以上、鶏肉も1.4倍、オレンジとバナナは1.5〜2倍、ビール、コーヒー、スナック菓子はG7諸国との比較で最も高かった。

 韓国の食品物価・コア物価上昇、OECD平均上回る 聯合ニュース 5.11

 理由については触れられていない。食料は安価な輸入品で賄うという国際分業路線が成功していないようだ。