農業情報研究所農業・農村・食料アジア・太平洋地域ニュース:2014年6月7日

水不足の中国北部河北省 地下水過剰採取抑制のために小麦生産を減らす

  中国河北省が地下水の過剰採取を抑えるキャンペーンを始めた。水を大量に消費する小麦を減らし、水消費が少ないトウモロコシ、綿、ピーナツなどに切り替える。農業用水消費は水の総消費量の70%以上を占め、小麦が消費する水は農業用水消費の70%近くを占める。

作物転換とともに、水節約灌漑施設の建設を加速、表流水の利用改善も図る。モーターで汲み上げる井戸は徐々に閉鎖、市場ベースでの水価格設定制度も確立する。

 N China province fights groundwater overexploitation,xinhua,14.6.6

 水不足は将来の中国の食糧安定確保の最大の障害の一つをなす。その将来の困難に備えて、今から最も重要な食糧である小麦の生産を抑えねばならないとは?よく分らんはなしだ。