農業情報研究所農業・農村・食料アジア・太平洋地域韓国 コメ政策 2016年2月12日

韓国 古米を家畜飼料用に売り出し 膨れ上がる米在庫とトウモロコシ輸入費用を減らす 

 韓国が膨れ上がる在庫を減らし・トウモロコシ輸入のための金を節約するために、古米を家畜飼料用に売りに出す。農業食料農村省が12日、2012年産の玄米9万9000トンを今月末、国内流通業者に向けて売る出すと発表した。売渡価格はキロ200ウォン(17セント、約20円)、農家は豚、牛、鶏用のトウモロコシベースの飼料に米5%を混ぜるように義務付けられる。

 当省は家畜飼料に米を使うことで、10トン当たり14億ウォンに上る在庫管理支出の増大を抑えるとともに、トウモロコシ輸入コストを削減できると言っている。

 韓国国民がコメの代わりにパンを食べるようになったために、政府は巨大な米過剰を格闘してきた。国家管理在庫は2015年末190万トンに達している。

 S. Korea to sell old rice for animal feed,Yonhap,16.2.12

 とはいうものの、 輸入モロコシ並みの価格でのコメ在庫処分、財政コストはどれほどのものなのだろうか。他人事ではない。国民が一日一膳ご飯を余計に食べれば済む話なのだが。