農業情報研究所農業・農村・食料アジア・太平洋地域)>ニュース 2019 年2月19日

大規模生産者利のみ利「するタイ・コメ種子法 小農民・地方コミュニティが猛反対

タイの農民と活動家が、国民議会で目下審議中、明日にも採択されるかもしれない“コメ法案”に猛反対している。問題は稲作局(Rice Departmen)により承認されていないコメ種子の取引を禁止するSection だ。

反対者は、大規模な商業的コメ生産者を利するもので、自身の種子を交換する農民が困ることになる、在来のコメ品種を開発し・収獲してきた小農民コミュニティが大打撃を受けることになると批判する。

さまざまなコミュニティ組織のメンバーが東北部オールターネティブ農業ネットワーク(地方のエコロジーに基づく持続可能な農業を開発し・訓練と教育によってこれを広めようとする農民グループ)に結集、コンケーン・シティホールで法案反対声明を読み上げた。

 タンポン(日本の郡と町村の中間に相当する地方自治体)議会会合議長は、農民団体は法案起草過程に参加しておらず、社会的不平等を重大化する、全県のタンポン議会と他の連合者が、手を携えて法案に反対することになると言っている。

Farmers warn of rice bill strife,The Bangkok Post,19.2.19

それにしても、このような法案が何故提出されることになったのか。農政・農業改革の一環としての日本の種子法廃止同様、限りなく不透明だ。(日本などへの輸出拡大を目指す)大規模農業者の圧力?種子起業の圧力?いずれにせよ、国連“小農宣言”の精神に反する。タイ農民の反対運動が法案を葬りさるように祈るのみである。