農業情報研究所農業・農村・食料災害・病虫害ニュース:2010年12月17日

ブラジルに新種の大豆病 収量を半減させる”狂った大豆”

 世界第二の大豆生産国・ブラジルの大豆農民が、収量を60%も減らす恐れのある新種の大豆病の脅威にさらされている。政府農業研究機関(Embrapa)の植物病専門家が、soja louca(ポルトガル語)またはmad soybean(マッド・ソイビーン、狂った大豆)として知られるこの病気がブラジル大豆の30%を生産するマット・グロッソ州の一部で発見されたと語った。また、マラニョン州、パラー州、トカティンス州でもこの病気が報告されているという。

 この専門家によると、この病気は実の数を減らし、さやの成熟を妨げることで、収量を40%から60%減らす。「このようjな異常は今までに見たどんな異常にも似ていない。ゆっくりだが、着実に広がっている」と言う。マット・グロッソ大豆農民協会の技術マネージャーは、損害が大きくなかったために、農民は今年にいたるまで作物病として通知することがなかったと言っている。

 Embrapaは、病因は真菌や細菌ではなく、寄生生物による病気である可能性が高いとしている。また、平均気温が比較的高い地域での発生が多いように見えるという。

 `Mad Soybean' Disease May Cut Some Brazil Output by 60%, Government Says,Bloomberg,12.17
 http://www.bloomberg.com/news/2010-12-16/-mad-soybean-disease-may-cut-some-brazil-output-by-60-government-says.html