スイス:半分以上の国民、農業政策は高くつきすぎる、山地農業助成」には圧倒的支持

農業情報研究所(WAPIC)

04.6.29

 スイス人の半分以上が連邦の農業政策は高くつきすぎると考えている。チューリッヒの調査機関が24日に発表した世論調査でこのような結果が出た。このように考える人々の比率は、02年には40%だったが、今回の調査では52%に増えた。これを伝える報道(La moitié des Suisses juge la politique agricole trop chère,edicom.ch,6.25)は、世論においてはスイス農民は食糧生産者の「身分」を失ったように見えると言う。2年前まではいつも、質問された人の半数は危急の際に農民が食糧供給を保証できるようにしておくことが重要と答えていたが、今回は45%に減った 。

 しかし、山地農民は常に大きな共感を得ている。70%が山地農業への特別助成を認めている。2000年には、この比率は60%だから、支持を大きく伸ばしたことになる。農民は環境を尊重する方法で生産することが重要と答えた人は62%、良好な条件での家畜飼育が重要とする人も67%にのぼった。

 この調査は、ドイツ語圏スイス人とフランス語圏スイス人、714人を対象に行われたものである。