400万人が飢えるジンバブエ WFPが資金不足で援助食糧配分量を削減
08.11.12
資金不足のために、世界食糧計画(WFP)がジンバブエの400万人への援助食糧の配給を減らさざるを得なくなった。
大規模食糧援助が始まった10月、WFPは200万人に2万9000トンの食糧を配った。11月には、援助を必要とする人は、国中の農村・都市地域で400万に達すると見られ、WFPは被援助者を倍増させる計画だ。
しかし、来年4月に収穫が始まるまでの間、不足する11万トンの穀物と3万5000トンのその他の食糧を提供するために、なお1億4000万ドルが必要になる。現金を食糧に変えるには6−8週間かかるから、追加の資金援助が今すぐないと、食糧危機がピークに達する1月と2月に配る食糧は皆無になってしまう。ところが、援助供与の呼びかけに世界はまったく応えない。
この状況のなかで、すべての人を援助するためには一人当たり配布量を減らさざるを得ない。11月からは、穀物は今までの12kgを10kgに、マメは1.8kgから1kgに減らさざるを得ないという。
現在、最悪のコミュニティでは、人々はよくても一日一食で生き延びている。一日中食事を抜いたり、バオバブの種やアマルーラ(果実)などの野生食料を食べているという報告もある。貴重な家畜をトウモロコシと交換する家族もいる。他の家族は、残った僅かばかりの家産を売る、仕事と食料を求めて移住する、子供を学校に
行かせないなど、絶望的な手段を取るしかなくなっているという。
Zimbabwe - WFP Feeds 2 Million in October but Forced To Cut Rations in
November,WFP,08.11.11
http://www.wfp.org/english/?ModuleID=137&Key=2989
先進国は、白人農場を接収、土地なし民に配分したムガベ大統領への腹いせとばかり、ムガベが退陣するまでは一切の援助をしないという。
日本の政府は、国民の大部分がそんなものは要らないと言っているのに、年1800万円以上の所得を持つごく僅かな者を除くすべての国民に、給付金を押し付けるそうである。ジンバブエのことがないとしても、言うべき言葉がない。